日記のような雑文

2004年05月14日(金) キャラメルボックス『ヒトミ』観劇

 私が初めてキャラメルボックスの芝居を見たのが、『ヒトミ』初演でした。もう9年前のことです。
 さて、再演版『ヒトミ』ですが、初演を見たときに号泣した経験のある私としては、また今回も泣くんだろうな、と予想はしておりました。
★おおまかなストーリー
 交通事故で全身の自由を奪われたヒロインは、肉親や親友は信じることができても、恋人の気持ちを信じることができない。何もしてあげられなくなった自分と一緒にいてくれるはずがない、と思いこんで。自分と関わっていては彼が幸せになれないと思い、別れようとする。が、彼は「一緒にいよう」と迷いなく答えるのだった。
 
 確かに泣きました。でも号泣じゃなかったんですよね。

 ストーリーを既に知っているから、というのもあるかもしれませんが、それよりなにより、前とは自分自身が少し変わってきているからなのではないかと思いました。
 9年前、ただただ漠然とした不安と欠落感を日常的に抱えていました。そんな私にとっては、主人公のヒトミがどこか羨ましかった。現実味があるとかないとかではなく、「共に生きていく人とちゃんと出会えていた」彼女がたぶん羨ましかった。
 現在の私は、そういう人と出会えたと思っているから、このストーリーに対しても、ある部分で実感と共感が持てたのでしょうか。そしてそれは、感動ではあったけれど、傍観して号泣する類の感情ではなかった、ということで。

 どんな作品(芝居だけでなく本などもそうですね)も観るタイミングで受けとり方はだいぶ変わるということを改めて感じました。だから面白いんですよね、芝居は。
 
 


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