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 生活綴り  咲紀




2003年05月17日(土)  しばらく会わないでおこう

しばらく会わないでおこう。

彼氏さんは充分に優しいし、毎日電話をくれる。
嫌いな人間相手に毎日自分から電話を掛けないだろう。

卑屈な考えた方だけれども
少なくとも「嫌われてはいない」という確信があった。


もう、それだけで充分の様な気がした。


これが月曜日の晩に泊まり、火曜日の朝、
家に帰る電車の中で考えたことだった。


別に泊まった時に冷たくされたという訳ではない。
それどころかいつもと変わらない優しさに
一晩中包まれていて大変心地よかった。

その事が逆に、私に
「癖になっちゃダメだ。自分から離れないと」
と思わせた。

でも、その事は当たり前だが彼氏さんには
伝えなかった。


水曜日の夜もいつものように彼氏さんとの電話があった。
この頃の電話での私たちは大変仲がよい。
同じ職種についたことが幸いして仕事の話で盛り上がることも
しばしばでほぼ毎日1時間以上話している。

そんな会話の中で急に
「ねぇ、咲紀さん。こないだ泊まった時、
 咲紀さんがここに忘れ物してるんだけど気付いてた?」
と切り出した。

困惑する私。特に忘れ物なんてないと思う。
「分かんないよ。忘れ物なんてした?」
と問い返すと

「大切にしてるんじゃなかったの?w
 ダブルチェーンのティファニー、質にだそうか?w」

「あー、やめて!それだけはご勘弁を。
 大切にもっといてよ。」

「分かってるよ。咲紀さん、いつ取りに来る?」

「うん。そのうち・・・」

「はっきりしないねぇ。いつなの?」

「・・・7月に入ったら、取りに行くよ。
 それまでは会えない」

「・・・・分かったよ」

これで私がしばらく会わないつもりだという事を
彼氏さんは知った。

5秒間ぐらい気まずい雰囲気が漂ったが
何事もなかったように会話は続けられた。


こんな事があっても毎日の電話は続く。

彼氏さんと話すのは本当に楽しい。



土曜日の朝は彼氏さんからの電話で目が覚めた。

「本当に取りに来ないの?」

私にはこれが「会いたいよ」と言われているような気がした。
独りよがりの錯覚かもしれない。
それでも私には「会いたいよ」に聞こえて仕方なかった。


2時間後、私は彼氏さんの部屋にいた。
肌を重ねた。
天気がいいので、お昼はケンタッキーで買い込み
近くの巨大な公園の芝生にピクニックマットを引き
二人でたんまり食べる。お昼寝もした。

お互いに夕方から用事があったので
16時にお別れ。

駅の改札でお互いに姿が見えなくなるまで
手を降り続けた。






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