やっぱり、忙しい日々が続く。最近、私はある業務 のデビュー(はじめてやった)を飾ったばかりで、 慣れない仕事だもんだから、余計、疲れる。
もういい加減疲れた〜と思いながら、廊下を歩いて いると、ふと目に飛びこんできた風景。病院のベッド 周りって、天井からカーテンがぶらさがっていて、 空間を仕切れるようになってますよね?そのカーテンの レールの上に人の頭がみえる。こういうことって、 普通はない。「は?」と思った瞬間、駆け出してた。 その人向かって。その人は、ベッドの上に仁王立ち だった。点滴のルートがビヨーン!と伸びていて、 今にも針が抜けそう。そして、力が入ってるため、 血液が逆流してきて、ルート内が真っ赤になってる! っていうか、ベッドの上に立ちながら、フラフラ している!!
咄嗟にその人の体に抱きつきましたよ。ベッドから おちないように支えようと思って。で、奥さんが (その人は、小太りのおじさん)付き添ってるのに、 旦那がこんなに暴れてるのに、慌てていない。普通、 看護婦を呼ばない?とかなんとか、色んなことを 思ったけど、「なっ、ナースコールを押して下さい」 というだけで精一杯。だって、その人、私が押さえ てるにも関わらず、フラフラするんだもん。そして、 暴れる。パンチをくらう。肘鉄をくらう。そして、 私の腕に、彼の全体重がかかる。おっ、重い…。 倒れそうになるが、踏ん張って持ちこたえる。
ナースコールをおしてるのに、誰も来てくれない。 と思いきや、先生が通りかかる。「助けて!」 と叫ぶ。人が1人増えて、とにかく安心する。 それからは、師長さんが来てくれたり、男のよその 病棟の先生が駆けつけてくれたりした。薬で鎮静されて、 やっと、私はその人の側を離れることができたけど、 身体中が痛い。一生懸命、押さえていたので、一瞬 にして筋肉痛になってしまったのでしょう。 久しぶりに闘った。最近は、おとなしい患者さんが 多く、病棟も静かだったから、忘れてた闘志を思い 出した。すんごく、働いた気がした。
|