ちゃーむす日記
ちゃーむす



 家出

我が家のパンちゃんが、行方不明になった。

とてもおりこうな子で、放してやっても絶対に帰ってきた。
散歩に出すと,フンをする場所をちゃんとわきまえていた。
ラビットフードの中に,一粒ドッグフードを混ぜてみても,きちんと見分けて決して食べてしまわなかった。

シエロ君とも仲良くて,いつも隣りで寝そべっていた。
リーちゃんとは、、たまに追いかけられたりちょっかいをかけられてはいたが、それもじゃれあっているようであった。

そんな,パンちゃんなのに…。

3日前から,家に戻ってこない。
いつもなら朝には帰ってきているはずなのに、待てど暮らせど一向に姿が見えない。

おばあちゃんは言う。
「何かに捕られたに違いない。多分野良猫か狐に…」

そんな…。

3日前,あれは今日のようにとてもとても暑い日だった。
一日中ケージの中の生活を送っていた彼だったが、夕方、子供が扉を開けた。
パンちゃんは、暑さから開放されたかのように飛び跳ねながら,涼しい場所へと向かった。

私が見たのはそれが最後だった。

その晩,パンちゃんは帰ってこなかった。

開け放たれた扉の中に置かれた、大好物のラビットフードも残したままで…。

しばらくして,ふと気がつくとラビットフードがすっかり無くなっていた。

(パンちゃん!戻ってきたのか?)

ケージの傍らで,シエロ君が舌なめずりをしていた。
そう、パンちゃんのための夕飯を平らげてしまっていたのだ!
ったく…。
(パンちゃんは決してドッグフードは食べないのに,何でこいつは人の分まで食べてしまうのか!)
自分の夕飯と,パンちゃんの夕飯を平らげた彼は満足そうにあくびをし、目を閉じた。

(なんてこった!)

そんな私のほうをチラッと見て,シエロ君はその場を去った。

そいて、次の日もそして、又その次の日も,パンちゃんは帰ってこなかった。

多分もうパンちゃんにあうことは無いのだろうか?。
パンちゃんは、やはり誰かのご飯になってしまったのだろうか?。

さようならなのか?、パンちゃん。。。


でもね、あなたの部屋の扉はいつでも開けてあるからね。
もし、ただ単に旅に出ているだけならば、またここへ戻っておいで!

私達家族は,君のことをいつまでも待っているから…。




2002年07月26日(金)
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