消えない傷跡 - 2001年05月05日(土) そう、とうとうこの日が来てしまった。 始めは長く感じてた。 早くこの日が来ないかと指折り数えて待っていた。 5月に入った頃になるとすっかりこの生活に慣れていた。 逢わなければそれはそれでやっていけるもので。 そして、この日が来なければいいと少し思った。 怖かった。 しかし、どう感じても時間は流れ続ける。 そんなあたしの気持ちを無視して・・・。 昨日からあたしは体調が悪かった。 『前日から来ちゃったのか・・・。』そう思った。 あの時のような心境。 勿論夜も全然眠れなかった。 っていうか、起きるのが遅かったからなんだけど。(爆) 夜が明けてもあたしの瞼は閉じることがなかった。 気が付くとすっかり寝てたけど。 1度寝れば爆睡。(苦笑) 夢を見なかったことだけがせめてもの救いだった。 出掛ける1時間ぐらい前になるとあたしはいっぱいいっぱいで。 気を紛らわそうとTVをつけたりPCをしたりする。 それでも何処か空回っていた。 辞めてしまおうかと思った。 そしたらあたしは楽になれると思いたかった。 ・・・そんなことをしているうちに時間が来た。 あたしは、渋々自転車の鍵を手に取る。 わざわざ自転車で行く距離でもないけど。 まぁ、今はそんなこと問題じゃないし。(苦) 少し時間に余裕を持って行ったので始まるまで時間があった。 あたしは黙って座りながら・・・。 往生際が悪かった。 いっそ帰ってしまおうかと思った。 逃げ続けるわけにもいかないけど。 でもその場を凌ぎたいが為に。 「・・・始めますよ〜。」 声が聞こえた。一発で聞き分けられる。 まぁ、当然といえば当然だけど。 何年も聞き続けた声。聞き慣れた声だった。 約2週間も経てば忘れてしまうかと思ったがあたしの身体は忘れてはいなかった。 それが・・・少し苦しかった。 あたしは躊躇いつつも振り向く。 ・・・一瞬固まってしまった。 準備体操の時、久しぶりにあたしに対して声をかける。 「GW何処か行った?」 予想していた台詞。 あたしは用意しておいた答を頭に浮かべ、それを読む。 「・・・う〜〜〜んと、カラオケ行った。」 よしっ、予定通りだ。 「え?それだけ?もっと他に行く所ないの?」 「え〜〜〜・・・じゃあ、何処行くのさ。」 「・・・色々。」と言い残して他の生徒に話しかける。 まるでみんながあたしの書いた台本を読んでいるかのように。 安易に予測できるものだった。 いつも通りに時間は過ぎ。 大した会話もないまま。 このままあたしは演じ続け、上手く行く筈だった。 ・・・崩れてしまった。たった一言で。 脆く儚く。 サーブをしていたときだった。 時間も残り僅かであたしは気を抜いていた。 あたしはサーブがかなり苦手で。 いつも「やる気無いだろ、お前」と言われるほど酷いらしい。 そんなあたしなのに。今日もその予定だった。 偶然が邪魔をする。 いや、誰かがあたしの計画を崩そうとしたのか。 何故か最後の1球が(あたしにしては)上手くいってしまった。 そして、それを見られていた。 「・・・出来るじゃん。」 その一言であたしは崩れる。 何気ない一言があたしを狂わせる。 その言葉で嬉しくなるあたしは飢えているのだろうかと問いたくなる。 情けない自分が其処にいる。 その後、直ぐに終わりの時間が来た。 あたしは、言葉を交わさないどころか目を見ようとすらしなかった。 視界に入れないように。 そして、急いで帰ってきた。 ・・・ほら、どうする? あたしは、どうすればいい? 目の前にあるのは高い・・・壁。 飛び越えたいのか、逃げ出すのかは自分次第。 ・・・どうする? ...
|
|