にっきちゃん。

2002年11月19日(火) 続・ホテルの忘れ物

さて。

今回も皆様にホテルの裏事情を知っていただこうと思います。
なかなかよいペースでシリーズ化してますね。うんうん。


前回「忘れ物はこんなに迷惑」と訴えさせていただきましたが、
今回はどんな忘れ物があるのか。ということを紹介させていただこうかと。


そうだなー。

あたしね、一日に平均して3,4件忘れ物の電話を受けます。
予約嬢は5,6人は常にいるので一日に約20件ほど問い合わせがある事に
なりますね。
私たちのホテルに宿泊するお客様の人数、
あたしの記憶から平均して、ざっと350人くらいでしょうか。
(250の日もあればMAX500の日もある)

そして宿泊でなはなく宴会だけ、レストランで昼食だけ、
またはホテルで開催されたセミナーや会議のみの参加。
そういう方も毎日150〜200はいるかと思われ。

それを合わせると一日の利用数、ざっと500。

とすると一日に利用するお客様のうち25人に一人は忘れ物を
していく計算になります。

・・・まったく何やってんだか。コマルヨチェケ。



今まであった問い合わせ。

「泊まった部屋の金庫に、封筒に入れた50万を忘れた!すぐ、見てきてくれ!
 部屋は903号室!!!!!」


・・・ホントかよー。ウソついてんじゃないのー。
と思いつつ走って見に行きました。
その903号室、既に今日御泊まりの方がチェックインされてます。


・・・コン、コン、。


「申し訳ありません。フロントの山中と申しますが、失礼してもよろしいでしょうか。」

その日903に泊まっていた方は同窓会を兼ねての旅行でいらしていた
おじいちゃんグループだったため、

おう、ねぇちゃんどうしたどうした言って入れてくれました。
そして金庫を開けると・・・・



あ、あった!!!!!!!封筒の中に50万!!!!
ウソじゃなかったのね!そりゃあんなに切羽詰った声でかけてくるわけだ。

金庫をあけた時、おじいちゃんたちの歓声があがりました。
「うひょーーーーーー!!!ねぇちゃん、なんでもっと早くいってくんねえだ!」
「これで酒が何倍のめた事か!!!!」



・・・ネコババかよ。

まぁまぁ。これは、一見落着。


あとね、こういうのもありますよ。

おばあちゃんがすごーーく恥ずかしそうに。
「あのね、私ね、532号室に泊まったものだけどね、お部屋にね、
 下着を忘れちゃってね、あのー、恥ずかしいから処分してね」カチャン。


それだけ。まぁ、なんとかわいい。
でもね、そんな電話くれなくても大丈夫だよ。
しばらくしてなんの連絡も無い忘れ物はこちらで処分するからね、おばあちゃん。
本当にかわいいし、電話を貰っても何もならないけど
心があったかくなりますね。


あとねぇ。
「コートをクローゼットの中に忘れた」
ありがちですね。帰りに寒くなかったから忘れていってしまったのでしょう。
洋服などの大きいものは大抵清掃係の人がフロントに届けてくれるから
見つかります。

あと、つい昨日あったこんなもの。
コレはちょっとした事件でした。

「さし歯を間違えて捨ててしまったらしい。探してくれ」
どうなのこれは!
しかもその人、酔っ払っていたためどこでいつ捨てたのか全く覚えていないと。

これは、探しようもありません。
前の日宴会で酔っ払って・・・で、そう訴えがあったのは翌日。
ホテル中のゴミは、もう既に専用のゴミ収集場でごーごー回されています。

フロントから要請がありました。
「さし歯探しに各セクションから一人ずつ出して欲しい。」
モチロン我が予約センターにもその要請はきました。
ただでさえ鬼のように忙しい予約センター。
例の女課長はキレました。
ふざけんなと。

・・・でも、一人いきました。
みんなで「ためーる」という呼び名のついたホテルから出る全てのゴミを
集める所に出向き。
そう、あのーゴミ処理場みたいな所を思い浮かべていただければ。
もうくっさくて仕方ないの。
で、ゴーゴー回ってるゴミ袋をひと袋ずつあけてさし歯を探すのですよ。
紙ゴミの袋もあれば大量に出た食事の残飯の袋。

考えただけでも吐き気が・・・。
しかもさし歯なんてちっちゃなものを・・・。


しばらくして予約センターから借り出されたMさん、げんなりして
帰ってきました。

「えびのしっぽ・・・えびのしっぽが・・・」
そううわごとのようにブツブツ言ってました。
きっと彼女、残飯のゴミ袋をあさっていたのでしょうね。
ああ、おつかれさま・・・。

で、さし歯はどうなったのかというと、奇跡的に見つかったそうです。
出て来た時はみんなその場でBANZAIさんしょうしたそうで。
そうでもしなきゃやってられないよなぁ。
みなさん、さし歯、酔っ払って捨てないでね(涙)


あとはこんなのもある。
「車のカギを忘れた」
・・・どうやって帰ったんだよ。ホント意味不明です。あったからいいけどさ・・・。

「化粧ポーチを忘れたの!化粧できなくてあたしは仕事に行けなくて
 困ってるの。あなたも女性ならわかるでしょう!?」
・・・わかるけどさ。
すぐ届けてとまくしたてるのでフロント主任がくるまでソッコー届けに行きました。あってよかったよホント。
でも謝るのはコチラ。府に落ちないねぇ。でもしょうがない、それが
サービス業の宿命。



「昨日泊まったんだけど、ホテルの部屋のカギを持って帰っちゃった」
困ります。返して、ねぇ、返してよぅ。


「部屋に携帯電話を忘れたんだけど、今からすぐいくから用意してまってて。
 じゃ。」
ま、まって切らないでっ。
まずその部屋に携帯があるかどうか確認するから!
といっても
「オレが忘れたっていってんだから忘れたんだよ。おまえなにいっちゃってんの?」
と切れられる始末。
そう言ってなかったことは山のようにあるので無理やり保留にして
部屋まで走る走る。
よかった、あった・・・。で、フロントに
「今からコレ取りに来る人いますから!あ、ちょっとガラ悪いから
 対応注意で。」
と預けてOK。

「お客様、確かにありました。お待ちしております」
「だからあるって言ってんじゃねーかよ、じゃ。いくからな。」
いくからな。ってケンカ売ってんのかコラ―!!!
おう、こいやっ、きてみろっ!!!

・・・と心の中で罵声を吐きながら
「はい、お待ち申し上げております。お手数おかけして恐れ入ります。」
自制心育ちまくり。いいヲトナになれるかしら、あたし。



**************************************


そんなふうに問い合わせがあって、その忘れ物がある場合。
無い場合。

また、忘れ物として届いているのになんの連絡もなく、
ほったらかしにされているものたちもたくさんあります。
フロントには「忘れ物BOX」という棚があり、
そこを開くともう、バラバラバラーーーーっと、
たくさんの忘れ物たちが落ちてきそうな勢いで積まれております。
一つ一つビニール袋に入れられて、日付とそのものが何か書いた紙といっしょに。


洋服とか、時計とか。
中にはポッキーとか。

「12月2日、テニスコートにて、ポッキー」って。
えっ、12月・・・。きっとテニスしながらポッキーを休憩中にでも
食べようとしたんでしょう。
それにしてもご丁寧に「ポッキー。」とかちゃんとメモに記録してあるのを
見ると侘しくなりますね。
もうすぐ1年ですよ、ポッキー。さすがにもう取りに来ないだろうよ。

あと、まるまった靴下とか。
なんかもう、くさそうなの。
・・・捨てようよ。もう、いいよ。ね。


あとなんか知らないけど電池とか。
「10月25日、大浴場にて、電池」って。
ひげでもそったのかしら・・・。
大浴場に電池の忘れ物・・・。ナゾ。

カメラとか。
ボールとか。
傘とかね。
キレイで高そうな指輪とかね。


いくら高そうでも、忘れていってしまうとこうやって
靴下やらパンツやらと一緒に棚にねじ込まれてしまうのですよ、
ね、虚しいでしょ。




ああ、忘れ物ネタで3回くらいなんとか引っ張りましたね。
ホテル話、よいネタになりますね。
これからもシリーズしてこーっと。

・・・というか私のストレス発散(;´Д`)


みなさん、どうか受けとめてください(;´Д`)

今日はココマデ。







 < 過去  INDEX  未来 >


綾 [MAIL]

My追加