にっきちゃん。

2002年11月16日(土) ホテル裏話3

突然ですがあたし、
めちゃくそに貧乏なくせにCDをレンタルしてもうかれこれ相当
延滞しております。

というのも、朝出勤時にはまだ店は開いておらず
帰るころには閉まってる、っていうね、こう虚しい理由があるわけですよ。



決して面倒くさくて返していないのではないので

「延滞してます」

とか電話してこないでよ、わかってるの、わかってる(涙)

ごめんなさい、本当にゴメンナサイ。あうーうう。



*************************************

さて。
そんな話はさておき、
今日は、ホテルの裏話なんばーすりーです。
前回はコマッタ電話人、というテーマでしたが(そうだったのかよ)

今回は、

「みなさんもホテルに行ったら気をつけよう」

をテーマにお送り致します。
そう、気をつけてほしい事。とにかく基本。


忘れ物、しないで!!!!

これです。これにつきます。

まず、ぶっちゃけ忘れ物されると、
本当に困ります。ていうか、迷惑です。THE、ME I WA KU!!!
「あのー、すいません、昨日泊まった佐藤ですけど、
どこかに指輪落としちゃって・・・ありませんか?」

そう電話を受けるわけですね。あたしたちは。

「さようでございますか。こちらも気付かずに大変申し訳御座いませんでした・・・」
とまずはそう言いますが(あたしは)


まず、
迷惑その1「どこか」ってどこだよ。

そう、これね。客室は1階から10階まであるし、レストランは数カ所にあるし
宴会場だってたくさんあるし、トイレも数え切れないほどあるし、
お風呂だって、廊下だって、だってだって・・・

それを「どこか」と言われてもホントコマッチャウしかないのです。
指輪忘れて困ってるお客様以上に困ってるのがあたしたちですよ全く。

次にこんな事を聞きます。

*お部屋は何号室でしたか
*どこでお食事されましたか

それを覚えていてくれたら(何しろホテルが広いので覚えていない人が多い)
その客室の電話を鳴らして、部屋の掃除でバカ忙しい清掃係の人に
「すいません、そのお部屋に指輪ありませんでしたか・・・?」
と聞きます。
清掃係もホント走りまわっていて余分なことしているひまが実際無いので
「えっ?指輪????ちょっとまって!!!!!!・・・はぁはぁ」

もう、怒ってます。
ホント怒ってます。

「あ、もしもし?!ないよ!!!!」
「あ、そうですか、忙しいトコすいま」ガチャン。
きーらーれーたーよー。むなしいゼ、チェケ!
こっちも忙しいのにチェケ!


次にレストランに繋ぎます。
「忙しい所ホントすいません。そちらに、指輪落ちていませんでしたか?」
「あ?!指輪っ?もう、忙しいのに!!!!」
「すいま・・・」ガタンッ(受話器もうおかれてる)



「もしもし!?ない!!!!!!!!・・・はぁはぁ」
「あ、すいま・・・」ガチャン。(やっぱり切られてる)



クッソーーーーー!!!!!
こっちだって忙しいんだよぉ!!!




私「もしもし、大変お待た・・・」
客「ねぇ、ちょっと遅いんじゃないの!?」
私「申し訳ございませんでした!!ただ今探してみたんですが、
  こちらにはやはり見当たらないようでございます・・・」
客「えっ!?見当たらないってね、あなた、絶対にあたしはそこに
  忘れていったのよ!!!だって今ないんだから!!!!どういうつもり?」
私「大変、もうしわけございません!!!改めて確認致しまして、
 折り返しお電話させていただきますので、お名前とお電話番号をお伺いしてもよ ろしいでしょうか」
客「・・・まったく・・・。どうなってんの、おたくのホテル!!!」



知るカ、

 ヨー―――――――――――――――――――!!!!!!!!!


もう、言ってしまいたい。

「知るかそんなの!そんなに大切なモノをしっかり管理していない
 オマエが悪いんじゃたわけ!!!!」
(しかも笑顔)




お客様のお怒り、ヤツ辺り、ワガママな怒り、全部全部実際の現場には
まるで関係していない予約センターが受けとめているのですよ、
ああ やりきれない。
それでも、いつも丁寧な言葉で謝り、お礼を言い、
「お待ち申し上げております」
「お気をつけてお越し下さいませ」
「申し訳御座いません」
そう笑顔で言わなきゃならない予約センター。

毎日毎日やっているとホント勘弁!!!!!と
言いながらお花畑でねっ転がりたいです、もう。


あとね、こういうのも最高に困るのです。


「さっき昼食を食べに行って靴を履き替えた時
 料亭の下駄箱に黒いローファーを忘れたんですけど」


さっそく繋ぎます、料亭の内線。
繋ぐ前からもう
コワイ。だってお昼の時間帯、お食事どころの料亭は
いっぱいいっぱいでみんな着物着て走りまわってるんだもの(汗)

プルルルプルルル・・・
「あいっ・・・はぁはぁ・・・」←やっぱり忙しくて息きれてる

「すいません、予約の山中ですけど、お客様から忘れ物の問い合わせを
 受けまして、御忙しい所申し訳ないんですがちょっと見ていただけますか?
 靴箱に、黒いローファーってあります?」

「まってっ」

ガタッ(受話器置いた)バタバタバタバタバタ・・・・・(←やっぱり走ってる)


・・・・・・あれ!!あってくれ!!!!



「もしもしっ黒いローファーね、10足くらいある!!!!・・・はぁはぁっ」


「げ。そ、そうですか・・・わかりました!すいません!!!」

ガチャン。

そうなのだ。こうなるともうこれしかないのだ。
次にお客様に繋ぎます。

私:「大変お待たせ致しました。ただ今確認致しまして、
 折り返しお電話致します。お客様、ローファーに特徴などございますか?」

客:「うーんとね、黒いの、とにかく。(とにかく黒いってどんな黒だよ)でね、23センチ。特徴・・・?あとは別にないかなぁ」


私:「うっ・・・か、かしこまりました。では、またお電話させていただきます。
 お待たせして申し訳御座いません。」

客:「うーーん。あれないと困るんだよね。早くしてくれる?」
私:「はい、かしこまりました、では一度失礼致します」

・・・カチャ。


は、し、れーーーーーーー!!!!!!!!
そうです、山中走る、の巻です。


もうこういう事態になると電話で内線に繋いで、お客様に繋いで、
いちいち違うローファーを説明しながらあれですか、それともこれですかって
やってる場合じゃないのです。


そこで山中は料亭までの遠い距離を全速力で駆け抜け、
お客様のいる所ではしとしとと歩き、笑顔でいらっしゃいませありがとうございました言いながら、時には「おねーちゃんトイレドコ」とか
おっさんにハマりながら走って走って。しとしと。走って。しとしと。
そんなこんなでやっと料亭までたどり着き。

料亭からその靴、10足をごそっと全部もって予約センターに戻ります。
そして、お客様に電話をするのです。
ただし、今料亭でお食事しているお客様の靴もその、ごそっと10足の中に
入っているわけですから、
食べ終わるまでにはまた料亭に戻しておかなければならないのです。
何事も無かったように。
お客様はいつ終わるかなんて全くわからない。
そう、時間との勝負です。


電話します。


私:「お客様、靴の中に金の文字で英語が書いてありましたか?」
客:「うーーん、覚えてない・・・」
私:「では、くつの先は尖っていますか、
   それともまるくなっていますでしょうか」
客:「うーーん、まるかったような・・・」

先がまるい靴、7足!
私:「では靴の側面に折り返しはございましたか?」
客:「あーー、ぺらっとしたのだから、ない・・・かなぁ」

きりかえしなし!!あと5足だ!!!

それにしても、もうどれも同じで言いようがない。コマッタ。

私:「お客様、ただいまワタクシの手元にございますローファー、
   同じタイプのものが5足あるんですが、なにかお客様だけがわかる
   特徴のようなもの、ございましたでしょうか・・・」


客:「あー、あたしね、足幅が人より広いからちょっと広がってるかも・・・
   あっははははははは!!!」
   (一緒に笑いたいが笑えない)

幅が広い・・・これだ!!!!!!!!

私:「お客様、少しかかとが磨り減っていて、裏が肌色、中生地が茶色、
   こちらの靴でしょうか。」

客「あっ、そうそう、それだそれだ!!!!」


ヤッターーーー!ビンゴ!!!!

私「安心致しました。気付かずに申し訳御座いませんでした。
 では、郵送でお送り致しますのでご住所とお名前を改めて恐れ入ります」


で、ガチャン。
ゴーール!!!!

と思いきや、まだまだあたし爆弾抱えてる。
それは、料亭で食事をしている残り9人の黒いローファーで来た人の靴!!


走れ―――――!!!!!


というわけでまた、走って、しとしと、走って、しとしと、
で、やっぱり「おねぇちゃんラウンジドコー」とかその辺のおっさんに
つかまりながら



どうにかこうにか料亭まで靴を返し終わったらおしまい。

と、思いきやまだゴールでなく、




忘れ物ローファーの宅急便の手配をして、包んで、


  ゴーーール!!!!!!


忘れ物の電話を受けて、ここまででおそよ15分。


すべてが終わった時、駆け抜け終えたあたしを見て、
もうよかろうと課長からどすのきいた声がかかる。


課:「ねぇ。あんた、なにやってんの。仕事進んでんの?」

うっはーぎょろりってした、ぎょろり、って。(汗)


私「すいません、今お客様の忘れ物で、直接確認しにいかないと
 ちょっと大変なものだったので・・・すぐ業務に戻ります、すいません!!」


課「そうしてくれるかしら。←目も合わさず。
   (すっごい冷たい。しかも恐すぎ)」

15分。たったの15分と思えるけれどお客様からのひっきりなしの電話を
仕事のついでにとっている、くらいの勢いで本当に仕事量の多すぎる
予約センターでは、

このお客様からの忘れ物、といういわば飛びこみの仕事が一番
コマリモノなのです。
本当に、困ります。

でも、やらなきゃしょうがない。
だって、それもサービスなんだもの。

忘れ物する方が悪い、なんて道理はホテルでは通用せず、
忘れ物をしたらホテルの力で探し出し、着払いで届け、
お客様の忘れ物を気付かなかったこちらが申し訳ない、という
対応をしなければお客様はお怒りになる。

これが、当たり前。



どこで忘れたってお客様が場所も時間も覚えてなくたって探し出さなきゃ

クレームクレーム。

それをやるのは結局お客様から一番に問い合わせ、要望、苦情を受け付ける
予約センターなんですよね。




だからみなさん、

忘れ物、しないでね(涙)





・・・これが本音ですが、

お客様の忘れ物対応に時間を割かれることを、スタッフ全員が
受けとめて、その割いた時間を責めないで欲しいです。
だってこれは本当にしょうがないことで、私達の努力では
どうにもならないことなんだもの。
ホテルにはつき物でしょう。

それを「仕事のついで」としか考えず
割いた時間を上司が責めるような仕事場である事自体を、
まず改善したいですね。



まぁ、ここまでデッカイホテルで、
出来あがってしまっている
そういう考え方を変えるのはまったく難しい事でしょう。



悲しい事ですね。
でも実際にあまりに仕事が多すぎて、忘れ物の問い合わせに
笑顔で対応しながらも正直うっとおしいと思ってしまいます。

本当に、何しろこなすべき事と実際にある戦力がみあっていなすぎて
朝から夜中3時4時まで、必死で仕事をやっても
まだまだ終わらない、って状態です。


困りますね。




***********************************

ま、とにかくみなさん!!!!

頼むから忘れ物、しないでね、

忘れ物するなら忘れたことも忘れてください(鬼)


では、みなさんも快適なホテルライフを。(笑顔)←エセ


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