思い、願い。。
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中学受験日記。 (上の子(娘)の受験は2004年2月まで)

中学受験日記から4年数ヶ月、その間、3人目出産、起業し・・・

2004年03月11日(木) 息子、通塾の電車で・・・

息子・・・。

私がまだ塾への送り迎えをしている頃。

電車に乗った瞬間、

「座りたいなあ。」

と言った。

席は空いていない。
みんな座っているんだ。

座りたいなあ?

何を言ってるんだこいつ。

こういうこれみよがしな言い方がすごく嫌いなんだ。

私がジロッ!と睨むと、だって・・、という顔をする。

「どうぞ!」

すぐ近くのおばさまが席を譲ってくれようとする。

「あ、すいません。ありがとうございます。でも、いいんです。どうぞお座りになってください。本当にすいません。」

そう笑顔で答え、息子に対して『この、バカ!』と心で怒鳴る。

「あら、いいんですよ。(Nバックを見て)これから勉強しに行くんでしょう?頑張るんだもの、疲れるわよねえ。どうぞ、座ってね。」

息子、「あ、いや・・・」、口ごもっている。

すかさず私が笑顔で、

「向こうではずっと座っていられますので・・・。本当にすみません。」

「本当にいいんですよ。どうぞ。」

息子は私の顔をちらちら見ながら、ヤバイ、どうしよう・・・、という顔をしている。

「お母さんに怒られちゃう?」

息子は困った顔をしている。

お前ーーーー、どうするんだ、この空気を!!!

他の人の視線が集まってくる。

全然引き下がってくれないそのおばさまは、私がいくら断っても座ってくれず、譲ろうとしてくださるので・・・。

息子に、

「座りなさい。きちんとお礼言いなさい。」

「ありがとうございます。」

と息子が座った。

マズイことしてしまった、という表情と、嬉しそうな表情と、微妙な表情をしている。

次の駅でどわーっと降りて、そのおばさまも他の席に座る。

私たちが降りる駅に着く頃、息子に、
「もう一度、出る時にきちんとお礼を言うのよ。」
と言い、

扉が開く少し前に息子がそのおばさまの前まで行って立ち止まり、深々と頭を下げ、

「ありがとうございました!」

と言って息子は電車を降りた。

私が降りた出口とは違う出口から、そのおばさまの近くの出口から息子は降りた。

電車を降りて、息子が私にかけよって腕を組んでくる。

「もう二度と電車の中であんなこと言ってはいけません。」

「うん・・・。」

「全く、何が疲れるよ。『♪疲れを知らない子どものように』って歌もあるくらいなんだからっ!(わかんねえだろっ)それくらい子どもは疲れないの!わかった?!」

「うん、わかった。」

息子もすごーーーく反省したような顔をしていた。

「せっかく勉強頑張るからって席を譲ってもらったんだからね!頑張らないとだね!」
「うん、頑張ってくるよ。」


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