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ニュージーランド旅行記、合計180KB。
それを全部PCに打ちこんだおばかさんの戯れ言。
その一覧はトップページにあり。

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2002年05月01日(水) もっとも長かった1日

 関係ないがMay Dayである。朝起きると

「うわぁ・・・」

雨だ。とりあえず朝食をとりながら今後の予定を考える。

1.ここにもう一泊して天気が良くなるのを待つ。
2.無理矢理予定のコースを突き進む。
3.来た道を引き返す。

 俺の性格からして2は有り得ないので、1と3で迷うものの結局「1.もう一泊」を選択。あー今日はヒマだなあ。山小屋には必ず置いてある訪問者名簿を見て思った。国別ランキングでもしてみるか、と。(結果は5月3日の日記(下部)を見てくらはい)

 集中して調べていると、いつの間にか外の雨が雪に変わっていた!9時くらいからずっと降り続き、1時間も経つとあたりはすっかり一面真っ白になってしまった。これから行こうとしているコースはただでさえ危険性が高いというのに、雪となっては…。昨日の少し凍った路面のことを思い出す。雪がとけてきて翌日それが凍ってしまったら、景色を見るなどと悠長なことは言ってられない。

 泊まっていた10人グループも俺と同じようにどうするか待っている様子で、彼らが進むようであれば俺も彼らと同じコースを進もうと思う。どうやら麓に下りるつもりらしく、俺が昨日歩いてきた道を逆に進むようだ。うーん…安全性を求めたらこれが一番の策かも。とりあえず雪もやんだし天気も良くなってきてるしな。結局先の選択肢の3番を選ぶことになる。

 ということで、なんと12:30から今日のコース開始、ずいぶん遅い出発だ。一気に下り、川沿いの分岐点には4時間のところを2時間40分で到着。この時15:10。「ここまで来たからには一気に町まで戻っちまうか!」と思い軽く休憩を終えたあと行動再開。ちなみに、ここから別の道を行けば2日前に泊まれなかったLakehead Hutに2時間で着けるが…ここからおよそ4時間の道のりを3時間で歩けばちょうど日が沈む頃に宿に戻れる、と考えた。それプラス最後の1時間ほどは車道だからなんとかなる、と。


 が、この“町に戻る”という選択は結果的に失敗だといえよう。雨が再び降り出したからだ。


 雨具をまた着てひたすら歩く、歩き続ける。雨が降ってきて1時間後のおよそ16時、2日前泊まったColdwater Hutに着くが誰もいない。暗くなっていくのが18時前後なのでここで立ち止まるのも手だけど、この時間で誰もいないということはこの先誰かが来ることもなさそうで、俺一人ではあまりにも寂しすぎる。


小屋を離れ、目指すは今日の宿のみ!こうなると町まで立ち止まれるような場所はない。


 ひたすら雨の中を突き進む。俺は過去の経験上雨音を聞くのが嫌いになっていて、フードをかぶると雨音がポツポツ聞こえてしまうので、かぶらずに歩く。もちろん頭はびしょびしょ、そのしずくが服の中に入ってきたりして、もうメチャクチャな状態。たぶん発狂していたと思う。「クソー!頼むから雨やんでくれーぇぇえぇ」とか誰に向かってでもなく言ってたし。


歩けども同じ道、そして雨。もはや半泣き状態で歩いていた。


 かなり暗くなってきた頃、なんとかして車道に出てこられた。しかしここは本車線からスキー場へ行くための道なので車は一台たりとも通らない…この間が異常に長かった。時計を見るほどの余裕もなかったけど、1時間は余裕で歩いていたんじゃないかな。そうしているうちに日もほとんど暮れてしまって、懐中電灯を取り出す。


街灯ひとつない暗がりの道を一人歩く男、この状況は非常につらい。


 そして、ついに明かりが見えた!本車線の分かれ道だ!!ここまで辿り着けたなら、あと3kmほどあるけどなんとかなるか…。けれどそれでも車が通らない。初めて来た車は反対方向からやってきた。懐中電灯をブンブン振り回し、その車を無理矢理止める。その車はトラックで、「反対方向だけどSt.Arnaudの町に行きたい、お願い!」と懇願すると運転手からOKの返事をもらい(やった!)、荷台に乗り込んだ。数分後の18:40、あっさりと宿に到着。この時ほど車の速さに感激したことはないかもしれない…!!運転手は「宿はちゃんととれてるかい?」と満室だったときの心配までしてくれて本当に嬉しかった。幸い宿は空きがあって無事に泊まれた。今までのズタボロの恰好から別人のようにリラックス。

 途中で「俺は生きて帰れるのだろうか」と本気で思ったけれど、なんとかなるもんで。でももう二度としたくねえよ!

 あとで計算したら、4時間+1時間+2時間+1時間で8時間の行程を6時間で歩いたことになるみたいだ。よくがんばったなー俺。心の中の最も長かった一日、ここに完結。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
無事に戻り、落ちついた時に書いた日記。↓


==My plan has changed.==
予定は変わった。

Now,I'm in St.Arnaud.
今俺はSt.Arnaudセント・アーナウドにいます。

Huh!?Where is that!!?
はー?どこだそれ?
Here is very very local town.
ここはものすごい辺境地。
I cannot meet any other Japanese people.
俺は他の日本人を見つけられてません。

Next,I'm going Nelson.
次は、いよいよNelsonネルソンへ向かいます。
Wow! I can see "road signal"!! ;-)
わー、やっと信号が見られる!!(笑)




Japanese...(日本語にて)

Yotei wo henkou shite,futatabi kita he mukaimashita.
(予定を変更して、再び北へ向かいました。)
Yotte, CHRISTCHURCH ni kaeru noha sarani saki no koto ni narimasu(^^;)
(よって、クライストチャーチに帰るのはさらに先のことになります…)
Hagaki okutte kureta hito gomen!!!
(ハガキなど送ってくれた人、ゴメン!)
osokutomo,saraisyuu niha CHECK dekiru to omou kara...
(遅くとも、再来週にはチェックできると思うから…)

Hisabisa ni "TONKATSU TEISHOKU" ga tabetai zo.
(久々にトンカツ定食が食べたいぞ。)


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