French Wolf の日記
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木曜日。
エイプリル フール。騙そうにも騙す相手がいない! 寂しいことではないか。もともと嘘のつけない俺だから、年に一度嘘をつこうとしたところでできる道理がない。(今日からスタートする「渡る世間は〜」の口調を真似てみた。)
そういえば、「道理」を平仮名で書くと「どうり」。「通り」は「とおり」。思ったようにいかないことは、思いどおりに行かないと書くだろう。また、「赫赫云々 (かくかくしかじか) なのだから・・・で当然だ」というニュアンスで使う「ドーリで・・・はずだ」という言葉はどちらなのだろう? Google 検索では、「どうり はずだ」で 9960 件のヒット。「どおり」に変えると 5470 件になる。
三省堂提供「大辞林 第二版」によると
どうり-で だう― 3 1 【道理で】 (副) 物事の原因や理由に思いあたるふしがあるさま。そういうわけで。なるほど。 「寄り道をしたのか。―遅いわけだ」「革製じゃないのか。―安いはずだ」
ということだから、この場合は副詞として「どうりで」が正解だったわけか! 「こんな当たり前のことを調べて、キミはいったい何をしているのかね」という声が読者諸賢から聞こえてきそうだが、誰にでも勘違いはあるものさ。ゆずも歌っているではないか。「ひび割れている常識と、感情の裏返しって奴が〜♪」(ゆず『月曜日の週末』より)。 言い訳にも屁理屈にもなっていない・・・が。
気温も徐々に高まり、ご当地では桜が美しい。自宅の前にはモクレンがまだ白い花を鮮やかに光らせているし、隣のブロックから始まる桜並木は筆舌に尽くしがたい --「形容しようと思ってもできない」という意味であることはご周知のとおりだが、こう言われてしまうとぐうの音も出ない。筆舌に尽くしがたいということは、文字 (筆) か会話 (舌) かのいずれかで使われるわけで、それができないということは、「私は嘘つきだ」というのと同じロジックにはまってしまうのでは・・・。
閑話休題。今日は言葉に敏感になる日らしい。職業柄気にしてはいるものの、ついつい惰性で考えることをやめてしまうこともある。
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