Love Letters
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一昨日から
昨日にかけて、
祐未ちゃんの二度目の
腫瘍摘出手術がありました。
仕事をしながらも
ずっと気がかりで、
手術が成功することを祈るような気持ちで
待っていました。
午後、
お母さんから電話がありました。
落胆した声で、
「結局、全て摘出することは出来なかった。」
と言いました。
途切れ途切れに言葉を繋ぐ
お母さんの声から、
抑え切れない悲しみが
痛いほどに伝わって来ました。
「後は
放射線治療に望みを繋ぐしかありません。
私は最後まで奇跡を信じます。」
お母さんは言いました。
「祐未は学校へ行くよりも
また英語教室へ通えるのを楽しみにしているんです。
また、暇があったら
祐未に会いに来てやって下さいね。」
私は、
お母さんに知られないように
受話器を押えて泣きました。
「お母さん、
きっと奇跡は起りますよ。
私もそう信じます。」
痛みに耐えながら
生きたいと強く願う
祐未ちゃんの意志が、
きっと
奇跡を起してくれると
信じたいのです。
美しさとか
才能とか
裕福な暮らしとか、
私達は普段
あまりにも多くのことを望むけれど、
「きっと今の祐未は
母親の私なんかよりずっと大人です。」
誇らしげにそう言う
お母さんの声は、
いつもの
明るい声に戻っていました。
小夜子
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