Love Letters
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2003年02月07日(金) 夢の中で君を抱いたよ

 
 「夢の中で君を抱いたよ。」

 電話であなたが少し照れながら笑う。



 「夢の中の私はどんなだった?」
 

 「はっきり憶えているのは、

  首筋の二つのほくろと白い太腿。(笑)」

 
 「それって本当に私だったの?」

 少し意地悪く訊ねる私。

 
 「ああ。間違いなく君だった。(笑)」

 自信ありげに答えるあなた。


 「首筋のほくろに俺がキスする時、

  小夜子の身体がどっちに逃げるか知ってる?」


 「キスした時、夢の中の小夜子もそっちに逃げてたよ。(笑)」



 ベッドの中の私の癖を

 あなたは時々得意そうに私に告げる。



 私の身体の私さえ知らない部分を、
 
 あなたは、子供みたいに無邪気な好奇心で探り当ててく…


  
 先週あなたに抱かれた時、

 いつになく乱れてしまった私。

 そのことに触れて、あなたが云う。

 「小夜子のそこは、右側の方が感じるでしょ?」


 
 電話のあなたの声に


  
 感覚が、フラッシュバックして…


 
 私の身体は熱くなる。




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小夜子

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