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2002年11月21日(木)
■epistemic modality と deontic modality■

 本日、1コマのみ。


 前回の授業で、筆者が「Can you〜?」「Will you〜?」の違いについて、語用論的な考察をプレゼンしたので、今回は、統語的観点から、助動詞の用法を見ていくことになった。つまりは、「助動詞の法性(modality)」を考えていくこととなる。


 助動詞の用法は、epistemic modality(認識的用法)と deontic modality(義務的用法)という2つに大きく分けられる。


 認識的用法というのは、「話し手の心的態度が関わっている」ような助動詞の使い方で、例えば、「He must be a spy.」という時の must は、話し手が「He is a spy.」という命題内容に対し、「そうに違いない」と確信していることを表している。助動詞に、「話し手がどう思ってるか」という意味合いを含まれるのが、epistemic modality というワケだ。


 一方、義務的用法は、「話し手の意志は関与しない」。意味としては、そのままで、義務を表して、許可の用法も含まれる。例としては、「You must not be careless.(あなたは軽率なことをしてはいけない)」という禁止の文や、「You may use this computer.(PC を使ってもよい)」という許可の文などが挙げられる。なお、「Can you〜?」「Will you〜?」における助動詞は、この義務的用法として考えます。


 どうでもいい話だが、今日の発表者は、ヒップホップ系の服装で、毎日ダンスを練習してますと言わんばかりの身なりだった。そんな人(女性)が、えらい真面目に、助動詞の用法について語っているのを聞いていると、若干の違和感を覚える。ギャップがあり過ぎとでも、言いましょうか…。





 


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