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2002年02月19日(火)
■ここは図書館?■


うっすら積もる


 本日も、昨日から引き続き、朝から夕方までバイト。


 バイト中、ほっとんど依頼者は来ず。というワケで、事務所でずっと本を読んでおりました。タイトルは、『ホンモノの日本語を話していますか?』(著:金田一春彦)であります。大きく分けて、1. 発音とか文法から見た日本語の特徴、2. 日本語から見られる日本人の特徴、3. 言葉に関する小ネタ集、という3つの章から構成されている。英語との比較もあって、読んでてオモロイし、実に分かりやすい。ただ、最後の「小ネタ集」については、歴史とか文学の知識がないと、読むのがちょいとツライかも。


 読書と日々の記録のような本の批評はできないので、読み終えてからの感想だけをチラリと。感じるのは、「自分が如何に日本語に疎いか」というコトだ。筆者は、鬱陶しい文法用語が嫌いで、国語の時間には「喋れるからイイんだよ」などと先生に反逆していたものだ。(あぁ、ダメ学生…) 著者も、日本人が日本語を学ぶのを嫌いになる理由として、「その決まりを説明する連体修飾語とか、あるいはカ行変格活用とか、わかりにくい言葉がいっぱい出てくるので、嫌いなのだと思う。」(p.27)と述べている。


 中学や高校で、日本語の文法をちょくちょく学ぶが、この「ちょくちょく」がよろしくないと思う。どうせやるなら、英語の「Grammar」の時間と同じように、専門の時間帯を設けるべき。でないと、体系的に学ぶもへったくれもないし、ブランクが少しでも空くと、絶対に忘れる。日本語は、英語なんかに比べて、基本からして妙に難しい感じがするし、長期的な目で見て、じっくりと教えてもらいたい。こんなことしたら、好きになる生徒と嫌いになる生徒がハッキリと別れる危険性があるが、それを回避し、興味を持たせるのが、教師の腕の見せ所なんでしょう。


 さて、文法用語が嫌いなどと言いながら、英語学を専攻する筆者は、やはり矛盾しているのだろうか。でも、今となっては、さほど文法用語を聞いても苦に感じない。感じてられないし。その理由は、予備校時代に、上手いこと文法を教わったからだ。基本的な文法知識さえ入れておけば、なんとかなる。それが英語。でも、日本語に関しては、先にも述べたが、いきなり難しい感じがして仕方ない。分かり易く本を書いてくれる学者がいるのに、なんでこうも難しいのか…。どうあれ、この「初っぱなからの難しさ」が、筆者を日本語の文法から遠ざけ、より日本語に鈍感になってしまうのだと思う。






ただ、日本語に少し敏感にしてくれた今回の本は「アタリ」と言えよう。









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