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■さては、分かってねぇな? 〜towardとaboutを比較する〜■
予告通り、towardとaboutの違いについて記します。まず、以下の英文をご覧頂きたい。
At a big party in America, I was asked to give a speech about my feelings toward Americans.
本日の問題は、towardとaboutの使い分け。先生に「どう違うんだ?言ってみろ」と当てられ、「そこにドンピシャってコトですか?」などと謎めいた答えを返し、笑われた…。全然分かってないこと丸出し。
まず、aboutってのは、日本語でも「アバウト」と言うぐらいで、ニュアンスみたいなものは分かるかもしれんが、「不確かな」感じが出てくる。ちょっと抽象的な言い方だが、「対象としている物事の周辺についてあーだ・こーだと考えている」のなら、aboutを使う。
で、towardは、「そっちを向いてる」っていう方向性がハッキリしていて、「自分の対象に対する揺るぎない意見が出てくる」時に、このtowardを使うのであります。だから、まあ、aboutよりも聞こえがイイというか、自信ありげに見える・聞こえるワケです。
日本語訳の方にも気は配られているもので、辞書を見ると、aboutは「〜について」で、towardは「〜への」って書かれてる。すると、aboutについは、範囲が広そうなイメージが湧くし、towardについては、対象に向かってるってなイメージが湧く。湧きませんかねぇ?湧かないって反抗しないで、頑張って湧かせてください。
ちなみに、最初の「At a big party in America」って前置詞句が文頭にあるのは、「どこで」っていう情報提示、つまり、「場所設定」の為に、文頭に出てきております。
あの授業、ホント目に見えて得るものが多いです、ハイ。
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