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冷たい頬
2002年12月05日(木)

最近、忘れていたものがあるような気がする。
やさしさ。

この世界にいるのは、自分が気持ちよく生きるためでなくて、世界にやさしくするためなんじゃないのか。勿論、自分も大事だが。

そういえば、この前高校の頃の日記を読み返したのだけと、
「葬式やセックスの最中にも冗談を言う人をみつけて絶対結婚する」
と書いてあって、ちょっと笑った。葬式とセックスって何の関連なんだろう。

たぶん、ずっとふざけたかったんだろうと思う。
「人生の横腹つつく」「人生、からかってやる」「神様笑わせる」とかそんなことばかり書いてある。
こういうふざけた人生観、ちょっとは変わっただろうか?
少なくとも、ほとんどの人が実はまじめで、私ほど芯が腐ってる人はいないな、と、それは今は思う。
結婚はジョンにとってのヨーコみたいな人みつけて、自分からプロポーズしよう。
人まかせにしない。

とにかく、たくさんの人に愛されたい。
できるかぎりたくさんの人に。

たくさんの会社に、人に、必要とされたい。

私は性根が腐ってるし、顔もあんまり美人じゃないし、出来ることも少ないけれど、
やさしくして、にこにこして、
世界のはじっこに乗っかっていたい、と思う。
できるかな?

失敗もたくさんしたし、遠回りもよくやるし、人を傷つけたりもしたと思うけど、
そうしよう。

孤独と不安を犬のように可愛がって、私が神様のように頭撫でてやろう。
まばたきをたくさんして、シャッター切ろう。

世間は気にしない。何もしてくれないし。
組織も。

それから理解されなかったり、嫌われたりしたって、立ち直ろう。
大事な人にそう思われても立ち直ろう。

ある程度、自分の考えを信じようと思う。
自分は強いと、期待しようと思った。





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