妹も、そろそろ進路のことを考えるらしく「大学は哲学科に行こうと思うの、どう思う?」と言い出した。 妹が、 「でも、哲学科行っても就職につながらないと思うし、変じゃない?」 と聞くので、 「変じゃないと思うよ、哲学科ってふつうの人多かったよ。それに大学は学問をするために行くのであって、就職するために行くなら専門学校の方がいいって言うし、すきなことを勉強するのが一番だと思うよ」 と私が答えると、最近私に厳しい父が怒っちゃって、 「大学行っても就職しないつもりだったのか?なんのために大学行ったんだ?」 等々ぎゃんぎゃん言うので、 「人生を豊かにするためだ」 等々言い返したが、 父はきっと、自分のやりたいこと、なんて考えた事もなく、私たちのことを育ててくれたんだ、と思うと、なんとも言えない気分になる。 ところで、哲学をやっている人が就職のことをがたがた心配したり、ってちょっと変だな、と思う。 どうも、形而上のものが現実レベルに降りて来ないのっていうのは、よく考えると不思議だ。 みんな、一体どんな世界に生きているのだろう? 哲学的に物事を考える人でも、生活の中では異様にこどもっぽい、ということがよくあると思うのだけど、それって不思議だと思う。 別問題ってことなんだよね? 思考レベルと生活レベルは全く違くって、世界がリンクしてないのだよね? 現実レベルで悩んでいるのが、いけない、というのではなく、 そういうものなんだ、って思う、頑張れ、って思う。 人間はまじめに生きていると矛盾をきたすと思う。 生きるのって困難ですか?
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