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哲学
2002年05月28日(火)

妹も、そろそろ進路のことを考えるらしく「大学は哲学科に行こうと思うの、どう思う?」と言い出した。
妹が、
「でも、哲学科行っても就職につながらないと思うし、変じゃない?」
と聞くので、
「変じゃないと思うよ、哲学科ってふつうの人多かったよ。それに大学は学問をするために行くのであって、就職するために行くなら専門学校の方がいいって言うし、すきなことを勉強するのが一番だと思うよ」
と私が答えると、最近私に厳しい父が怒っちゃって、
「大学行っても就職しないつもりだったのか?なんのために大学行ったんだ?」
等々ぎゃんぎゃん言うので、
「人生を豊かにするためだ」
等々言い返したが、
父はきっと、自分のやりたいこと、なんて考えた事もなく、私たちのことを育ててくれたんだ、と思うと、なんとも言えない気分になる。

ところで、哲学をやっている人が就職のことをがたがた心配したり、ってちょっと変だな、と思う。
どうも、形而上のものが現実レベルに降りて来ないのっていうのは、よく考えると不思議だ。
みんな、一体どんな世界に生きているのだろう?

哲学的に物事を考える人でも、生活の中では異様にこどもっぽい、ということがよくあると思うのだけど、それって不思議だと思う。
別問題ってことなんだよね?
思考レベルと生活レベルは全く違くって、世界がリンクしてないのだよね?

現実レベルで悩んでいるのが、いけない、というのではなく、
そういうものなんだ、って思う、頑張れ、って思う。

人間はまじめに生きていると矛盾をきたすと思う。
生きるのって困難ですか?




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