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『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

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クリスマスイヴ
2000年12月24日(日)

 バイトを終えて、新宿を歩くと、カップルばかりでほほえましい。
 ひまだったのでルミネの化粧品売り場にいって「顔がすぐ赤くなるんですけど」とかどうしようもないことを相談する。温度差があるとこに行くと血のめぐりがよくなって炎症をおこし、それが肌がうすいから透けて見えるという。変な機械ではかったら油分が40〜10(何の数字?)あるべきなのが11しかない乾燥肌。「でもそういう方はきめが細かてきれいな肌なんですよ」とか、まだ若いから(まさか)とか言われて気分よくなるも、美溶液とかすすめられても絶対買わない。最初から決めてたものだけ買って出る。こういう時、乗せられるということがなく、かたくなに自分を保つというのは私の強さでもあり面白くなさでもあるな、と思う。
 ひまなので渋谷に河岸を移して、ハチ公まえで待ち合わせのふりして本読んでた。が、あまりの寒さ(とキリストについての演説のうるささ)にマックにはいって、カフェラテ飲む。そしたら、寝ちゃった。やっぱ、2時間しか寝てないとだめなのかな。 
 ふらふらしつつも約束の15分前になったので待ち合わせの場所にいく。クリスマスパーティーやろう、とか強気で誘ったけど実は店も予約してないし、何も考えてないし、みんな怒るかなあとびくびくしながら行く。でも集まれば楽しくなるだろうし、私は散歩でもいいと思ってた。やはり皆ルーズで時間にこない。けど、私が自分で自分が好きなのは、人のルーズさに腹が立たないとこ。待たされても全然平気。楽しく待てる。それで、Mちゃんてば、いきなしクラッカーならして登場して、サンタの帽子かぶってるから、さすがと思ったよ。大学のサークルの友人たち7人で飲む。(やっぱり飲みか)べつにいつもの感じ。帰りに少佐がもっと無邪気にクリスマス祝いたいというから、少佐の子供時代ってかわいかったんだろうな、と思った。
 やっぱり寝ないとだめだ。テンション下がって無口になるから迷惑かけちゃう。
 なんすかね。こんなイヴって。
 いいか。




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