Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2019年09月26日(木) 『風の人、木立の人』津田貴司・編著 インタビュー 11月カンパニー社から刊行予定





備忘コピペ 11月に刊行、買うなり、



シンガー・ソングライター、演奏家、美術作家、パフォーマンス・アーティスト、映像作家、靴作家、陶芸家、パン職人、菓子職人、文化人類学者…etc. 様々な分野で活動する15人へのインタビューとエッセイで構成された「読むドキュメンタリー」。



『風の人、木立の人』津田貴司・編著 インタビュー(収録順):satomimagae/城下浩伺/池田絵美/曽田耕/井上陽子/TAMARU/坂本宰/遠藤真紀子/清水恒輔/郡司庸久・慶子/田口賢治/柳沢英輔/金子遊/巽勇太/大上流一 解説:福島恵一(音楽批評) カンパニー社より本年中に刊行予定



津田貴司 Face Book

自分は二十代の頃現代舞踊の世界にいた。芸術文化振興基金だの国際交流基金だの助成が下りないと公演そのものができない。いったい誰が個人で1日70万の劇場を借りられますか。そもそもそういう劇場って機能化されすぎてて全然面白くないんだよな。じゃあ野外か、劇場ではない空間を探すか。となったとしても、いずれにせよ場所がなければ何もできない。一介の出演者として、こりゃ無理だと思った。

音楽の場合は助成金もスポンサーもいらない。集客に見合った場所があればいいし、その場所の響きが良ければ最高。行きつけの飲み屋でだって演奏はできる。録音もミックスも自分でパソコンでできるようになった。誰かに頼らなくてもやりたいことをやりたいようにできるなら健全だ。アンダーグラウンドなものの矜持というのは、そこにある。重力の魔に抗して垂直に飛び続ける戦士たちよ、永遠に跳躍し続けよ。

だが、それでも、今回の文化庁の話は他人事ではない。単に助成金を出せませんよという意味ではなくて、政府の考えに合わないものはおおっぴらに嫌がらせしますよ、という意味だからだ。文化庁は文化を殺すな。と同時に、文化も芸術も権力に抗する表現も、文化庁がなにしようと滅びるものではない。ただし踏み潰しに来た巨大な足の裏には毒を塗った針を深く差し込んでやるから覚悟しな。

それはともかく、11月カンパニー社から刊行予定の編著『風の人、木立の人』に登場する15人のみなさんは、芸術とか文化とか大仰なことは誰も言っていないし、大上段に振りかぶらずとも、みんなものすごく気合いが入っている。そんな人たちの言葉を、ぜひアタマから氷水をかぶるような気持ちで読んでもらいたい。

それから、9月29日「星形の庭」は関内The CAVEにて演奏する。共演はmidoriyamaとensui、ここでもなんども紹介してきた手練ればかり。て誰?とか言ってないで、まずは聴きに来るように。「ライブ演奏であること」と、「一体感」とか「盛り上がり」は全く別のものだ。聴いたことない演奏者のライブ、一回性の即興演奏に、たった一人で行く楽しみはもっと広がって良いんじゃないかな。もちろん友達と誘い合って来てくれても嬉しい。







Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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