Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
DiaryINDEXpastwill


2015年03月29日(日) 今回はECM盤を3枚、レビュー Jazz Tokyo 206号更新





あ。Jazz Tokyo 206号が更新。

今回はECM盤を3枚、レビューした。




なんだか、めちゃくちゃ、である。

とはいえ、このようにしか書けないし、これが今のところの正解だという傲慢もある。

主幹悠さん、副編集長丘山さんのコラムは、やはり別格なものだ。稲岡さんも、Live Evil としてライブ三昧を記している。



「意識されてこなかった皮膚感覚を通して伝わる敏感さと叙情性の次元を新たに提示している」


なるほど!シフのピアノをそう記述できるか!


 モダン・ピアノを使ってバッハの音楽における明晰な対位法のテクスチュア(織地)の真価を引き出すことのできる演奏家として、アンドラーシュ・シフは長年に亙って聴き手に感銘を与えてきた。このたびの《平均律クラヴィーア曲集》でのシフの解釈は、しかし、この明晰さという魅力の上に、これまで同作品の[他の演奏家による]演奏では際立ったかたちでは意識されてこなかった皮膚感覚を通して伝わる敏感さと叙情性の次元を新たに提示している。本盤でのプレリュードとフーガの各演奏順序は原譜通りのままであり、各調性の登場順を並べ替える等の操作を行なっているわけではないにも関わらず、思いを深く巡らしたかと思えば真っ直ぐに突き進み、あるいは攻撃的に昂(たかぶ)っていたのが直ぐに物憂げな気分に沈んでいたり等々、音楽が湛える表情が次々と交替して行き、同作品におけるまったく新たな響きの世界を生み出している。


musicircus ECMニュース2012 翻訳記事より






Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

My追加