Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2013年01月01日(火) 夢の中の地図 初夢




昨年8月某日。幼少期の最初の記憶がある砂川市の宮下から、国道を通り越して石狩川支流の土手まで一直線に進んだ。かつてそのように進んだ記憶は無い。ところが、その道路のつながり具合はわたしの夢の中の地図と同じだったことに戦慄した。何十回も夢の中に彷徨っていたわたしの中の夢の地図どおりなのだ。夢を見るたびにこの風景を飛び歩いていたのだろうか。人生の夕暮れには予想もしない発見が訪れる。



暗がりのステージに外国人の打楽器奏者たちが群がっている。ステージの左側に豪華な身なりの坊さん3にんに囲まれたマンフレートアイヒャーが黒ワイシャツ黒スーツの出で立ちで両手から音をたてている。音は光の揺らぎとなっていて、打楽器奏者たちが不服を言うように、自分で音を出せば良かったじゃないかと言っている。ステージの右側では華やかな和服を着た二人の稚児が呪文のような唱和をしている。これは何の演目なのだろう、このステージは録音されているのだろうか、歴史的な音源になるだろうと思っていると、息苦しくなって目を閉じてしまう。

トレーラーの後ろ扉を開けて仕事のカバンや弁当箱や、貴重な音楽雑誌や着替えやよくわからない自分の荷物が次々目につくので、トレーラーの中に並べてゆく。やれやれ収拾がつかないけれどいつも乗っている車にくらべるとずいぶんと広いから今日のところは運べるか、と思う。警察官がやって来て駐車禁止だと告げられる。早く動かしますね、とトレーラーの前の方に来ると、運転席のある車体と荷台が軸ごと外れてしまっている。これは困った。これは大事故だ。

吹雪の中からスノーボード姿の堀内さんが現れて、このトレーラーは何とかしますよと声をかけてくる。いや、それよりもいまのステージを観なければならないと会場を指差すと、あのステージは自分が企画したのだけど、あれをどう解釈するかですね、と思案しているようだった。たださんがご存知の世界中の打楽器奏者が集まってますから、たださんのほうこそ会場へ戻ったほうがいいですよと言われる。

あれは密教の儀式であって、やはり音楽はそういうところとつながっているのかあ、と、見渡すと会場もトレーラーも堀内さんも誰も居ないのだった。

初夢。なんだかなあ。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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