Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2012年09月26日(水) 「Omuku (for Marcel Duchamp)」「9/9」




若い友人から試聴させてもらった。
おお、インプロというか、2トラック、
「Omuku (for Marcel Duchamp)」
「9/9」

インプロの世界は第何世代になっているのかカウントがわからんが、凶悪な上の世代のクラシック演奏家を凌駕するレベルの演奏技術の高みは、次世代のインプロヴァイザーたちは40代になってもまだひよっ子視されるようなシーンの成熟に至っている。それはいろんな意味で両刃の剣でもあるが。

このふたつのトラックは、いいと思う。まじでいいと思う。

ここでまたフィールドレコーディング耳を持ち出すのは気がひけるが、録音される楽器自体のまわりの音にまで自覚的であるのだ。うまく言えないが、クールであり、これまた奇妙な物言いになるけど、キュートなのだ。キュートなんて書くとっがっかりさせるかな。

はたちそこそこの若者である。この風通しのよい質感は新しい。

インプロはよっぽどのものでないと聴かないぜ、聴く時間のゼニの余裕がないぜ、福島恵一さんの推薦盤だけチェックしたいぜ、という構えの堕落おやじのおれがこうときめくというのは自分で意外だなーとさえ思う。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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