Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
DiaryINDEX|past|will
| 2009年03月07日(土) |
山海塾の『金柑少年』を観てくる |

山海塾の『金柑少年』を観てくる。お、YouTubeにもあるわ>■
パリで公演したとか、ニューヨークタイムスで絶賛されたとか、彼らの尺度をそのまま鵜呑みにしていいのか? 白人や黒人がおしろい塗って山海塾やってないでしょ?(ブルー・マン■やるていど)
おれ、1961年生まれ、ウルトラマンやゴジラは音楽以前のバックボーンというか、怪獣の咆哮に現代音楽を聴いていたし、怪獣の名前のようなミュージシャンばかり好きだ、ドネダ、ヘイデン、ゲルギエフ、ガルバレク、クレンペラー、アイラー。
山海塾のことはテレビ番組で観ていたけど、ナマの舞踏は初めてでした。
おしろいを塗ったスキンヘッドの人物は、肌色という生命感を無くし、無名の存在となり、それは死者であり、修行僧であり、 スペル星人■である。 スペル星人もゴジラも被爆怪獣という定義をされるが、その受容は対照的である。
無念の死を強いられた被爆者、という視点を、山海塾に適用する直観は、1961年生まれに由来するか。
わからん。
わからんが、山海塾の表現を、きれいごとで済ます評論には違和を感じる。
あれ?おれがむかし買った土方巽の『病める舞姫』はいまどこにあるのだろう。
幼い頃からおいらの上のむすめは医薬品のキンカンが大好き。池袋で金柑少年を観終って有楽町線に乗ったら「ごはんたべに連れてって」と娘からメールがあったので、金柑少年を観て、キンカン少女に会った、と、おれは憶えておく。
「全身に白粉(おしろい)をまぶしたはだかのスキンヘッドにしたオトコだけが出てきて踊る舞踏だよ」「おちんこは?」「ガーゼの袋に収めてある」「おっきくなったりは・・・」「しないっ!(怒)」「それにしても就職活動はたいへんだよー」「どんな会社受けてきた?」「今日は築地で朝3時すぎから働くような生鮮卸しの会社」「あ、築地といえば、その舞踏の舞台にはマグロの尾が1200個もかつては使われていてな。最初は築地からタダでもらってきていたんだけど、築地の業者もこれはなにか怪しいと1個5円の値段がついてしまったんだそうだ」「安いね!」「この舞踏の初演は78年だからね」「31年も前なのに前衛なの?」「31年前だから前衛なの」「マグロの尾が1200個もぶら下がっている舞台って、臭くない?」「うん、潮の香りでもあり、生臭くもあり、だったそう。今回の公演ではマグロの尾がデザインされた壁だった」「実物とデザインじゃずいぶん違うんじゃない?」「たぶん・・・ね」
|