Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2005年02月22日(火) セシルマクビー

きのうの続き。
スティーブ・ティベッツが欧州の音楽評論においてjazz-improvならぬ、folk-improvという分類にて名指されていたのにのけぞってしまったのは、あれは6年前の有栖川公園にある渋谷区中央図書館の書架であった。

この世のものとは思えない音。

冒険気味に書いてしまうと、おざけんの「天使たちのシーン」の冒頭で感じられる透明であたたかい風。
ジョー・モリスのブルーズと欧州即興のないまぜになったギターのリフによって宙吊りになったジョー・マネリのうた(『Three Men Walking』)。
三善晃のオーケストラ作品がコンサートホールの空気を無重力状態にしてしまう様子。

この世にいられるから聴くことのできる音。

イタリアの即興演奏家にジャン・ジェッビア(Gianni Gebbia)という孤高の存在がある。イタリアアヴァンギャルドの肌触り、トルネードのごとき旋律の奔出ぶり、彼にとって狂気は外側にはない、ケイト・ブッシュは彼に恋をすべきなのだ・・・

・・・ケイト・ブッシュとジョージ・ブッシュは同じ苗字なんだな・・・だからなんだ・・・

だめだ。文章がばらばらだ。

このところリスナーズハイ状態になっている。となりのトトロ「歩こう、歩こう、わたしは元気、歩くの大好き、どんどん行こう〜」とか、バレンボイムのバッハ平均律とか、フォーザベネフィットオブミスターカイトとか、岡村靖幸、Coccoの絵本シングル、高橋悠治のゴルトベルク、レスターヤング、サンボマスター、じゃがたら、などが耳に同時再生されて、すでにiPodを超えてしまっているし、ブランドのセシルマクビーを身につけたなおちゃん(22)に「セシルマクビーのCD聴く?」とジョー・マネリの『Dabenzapple』をみせて「ほらほらこのベーシストがセシルマクビー」・・・

才能のある黒人たちはバスケットかラップに流れているんであって、ジャズにはわずかしか流れてないのでしょう。
『The Documentary / The Game』
Dr.Dre傘下よりの強力な刺客、これまで5度撃たれても(まじで拳銃で)ふてぶてしく生き延びる鋼のワル。子供を抱く笑顔はかわいい。ケミカルの変貌は意外とこの黒人とイスラムの融合しうるサウンドと共通性があるんじゃないか、などと、戦慄を持って聴き、衝動買い。

そだ、書くの忘れてたけど、YOSHII LOVINSONと鬼束ちひろのシングル、たのむわね。
「Call Me」の主体は、やはり“神”なのか・・・。吉井和哉なら許す。
「育つ雑草」なんてカレシにぺろぺろされて濡れて伸びるようなタイトルだわ。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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