Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2003年12月26日(金) 『クリスマスの約束』小田和正×桜井和寿

ゆうべの小田和正の番組に出た桜井くん。
小田・桜井、初対面の打ち合わせで、桜井は「タガタメ」を歌うリアリティと共演する意味を語り、
対し、小田はたしか「でも、エンターテイメントとして成立するように」なぞと言った。
これですでに決裂していたのだと思う。

桜井は小田に“会った”時点で、すでに共演は余儀なくなされるものと覚悟していた。
それを見越していた小田は、テレビ・カメラに向かって「このまま一緒にやらないという選択肢もあるんだよ」と、アーティストぶった。

わざわざステージのすそ(そで?はし?)に座ってしまう演出なんて、「ほら、ボクはね、こうやって桜井くんと話せるオヤジなんだよ」と若いOLたちのふとももに訴えかけたかった小田の野望が桶狭間を越えるような勢いで噴出したシーン。
ライブであの時いきなり言われたんだよ桜井くんはきっと。
ムカついて小田唱法ヴァージョン(モノマネ)を歌って披露して、あれはせいいっぱいのおちょくりですね。

「言葉にできない」〜「タガタメ」〜「Hero」と、メドレーしてふたりで歌った。
そんで小田の持ち歌「言葉にできない」を自分のものとして歌ってみせて、
自曲の2曲は、みじんも小田にバトンを渡すような演技をせずに、居座ってみせた感もあるような。
ミスチルのジェンが叩かないところでの桜井、を、はじめて聴いた。
「Hero」におけるジェンの不在、というよりミスター・チルドレンというバンドの価値を思い知らされたステージだった。

小田は思いっきり「Hero」を歌いたかったと思う。
でも、きっちり桜井はそうさせなかった。「視聴率をプレゼントするんだからさ!」と言いたげな小田に対する屹立だった。

”小田カラオケ”としか思えないこの企画、去年の「オートマチック(宇多田ヒカル)」なんかとっても良かったんだ、純粋に”小田カラオケ”の価値を見るべきである。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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