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2005年04月08日(金) 「誰でもピカソ」レポ。

昨日の日記に書いた「試写会会場を出た後のひと騒動」。
会場内は携帯の電波が圏外になっていたので、会場を出てすぐにメールチェック。
そしたら友達から「誰でもピカソの観覧当たったよ」のメールが。
誰ピカに出るって聞いてから来日の日を考え、今日の収録分だろうと予想して、
来るかどうかわからないけど一応申し込んでおいて良かった・・・。
そんなこんなで昨日は生ビョンを拝めて舞い上がってたのに加えて
「明日も会えるかも」って思ったらもうワケわかんない状態になってたのであります。
そんで電車も乗り過ごした、と。

そして今日、誰ピカ観覧に行ってきました。
以下いつものように帰りの携帯に打ちまくったメモを元にしたレポです。
よろしかったらどうぞ。
あ、スマ以外の日記を書くのはやめようかとかブログを借りようかとか思いましたが
いろいろメールをいただいて、結局スマもビョンも垂れ流しで行くことにしましたので。
こんな日記でも良ければおつきあい下さいませ。

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テレビ東京「たけしの誰でもピカソ」観覧レポ(なぐり書き)

1時集合、案の定かなり待たされた。
廊下で待っている時の番組説明でも「出演者は言えませんが韓国の大スターです」って、
心臓に悪いからちゃんと「イ・ビョンホンさん」って言ってくれよ〜!
違ってても仕方ない、でも絶対来るはず・・・と思いながら待つ時間は長い。
2時半頃?ようやくスタジオの中へ。
椅子が5列ぐらいあるだけ、目の前に緞帳が下がっていてかなり近い。
前説があっていよいよ収録開始。
緞帳が上がるとたけしと満里奈と今田。
たけしが「今日はセットがすごい!」と。
(すいません、いつも見てないんでどう違うのかわかりませんでした。)
今日はイ・ビョンホンが出るってニュースかなんかで言ったの?とたけし。
一応前もって出るってことはわかってたから、なんとなくみんなうなずいたら
「知らない人から見に行きたいって電話が来て大変だった」
お姉さんからも「行きたい」と電話が来たそう。
満里奈のお母さんもビョンの大ファンらしく
「20年やってるけど母が初めてスタジオに来た」と言っていた。
スタジオに入る前にも観覧会社の人が「関係者が10人ぐらい入るので」と言ってたし。
さすがビョン。
・・・みたいな話をしていたら満里奈が「そんな話より早く呼んでって思ってるでしょうから」と。
キャー出てくるわぁ!!
扉が開いてビョンホンシ登場。
白いジャケットに黒いシャツ、黒パンツ。
キャー近いーーーー!!!
もちろん、笑顔。

まずは立ちトークでビョンがたけしにご挨拶。
「尊敬する北野武監督に会えるというので嬉しくて夜も眠れなかった」と。
そしたらたけしが「聞いたか?前科一犯だけど尊敬されてるんだぞ。メモしとけ」って(笑)。
ビョンも笑ってる。
で、ビョンの紹介VTRを流してる間に4人は椅子に座る。
セットの奥に行ってしまったのでちょっと遠くなったけど、近い(日本語崩壊)。

↓話の順番はまったくめちゃめちゃです。

VTR明け、早速満里奈がビョンに質問したら
「質問に答える前に、ご婚約おめでとうございます」という挨拶。
なんでも収録前にビョン自らが選んだお花を満里奈にプレゼントしたそう。
気配りが行き届いてますね。
今田は「オレたちは何もあげてない」(笑)
たけしは満里奈へのプレゼントとビョンへのプレゼントを混同してたようで
「オレは似合いそうなサングラスを3つと画集をあげて、サインを3枚もらった」と。
「もらったサインのうち1枚を岸本加代子に取られた」と言っていたけれど
岸本加代子はしっかりスタジオに来ていたみたい。(私はわからなかった)

今回の来日の成田や伊勢丹会見、レッドカーペットの映像を見てたけしが
あんなにいっぱいのカメラに撮られたのは警察に捕まった時ぐらいだ、と笑わせたんだけど
ビョンは真面目に「そういう経験も、よっぽど悪くなければ俳優として大事だ」と。
そしたらたけし「それが、よっぽど悪いことだったんだ」(笑)。

ビョン「たけしの作品は5作品ぐらい見ている」
今田「どれが一番好き?」
満里奈「その話はまた後で」
今田「ごめんね、台本読んでないから」

満里奈「来日は何度目?日本の印象は?」
答えはイブニング5とほぼ同じような感じ。
でも「友達と1回プライベートで日本に旅行で来たことがある」と聞いて
たけしが「シラク大統領みたいに日本に彼女がいるんじゃないの?」と。
ビョン「いたらいいですね」
それから「菊次郎の夏」の海岸に行ってみたいと言ってた。
たけし「一緒に行きたいけど大変なことになるだろう。オレがいたら写真撮る人にどけ!とか言われちゃう」
一緒に行きたいと言ってくれたことに対して「光栄です」

満里奈「監督をやりたいと思ったことはあるか?」
映画館が好きだったから、子供の頃はそう思ったこともあるが
今は俳優としてやりたいことがたくさんあるから俳優として頑張りたい。

いろんな質問をされるんだけれど、本当にたけしが好きなようで
質問に答えながらもたけしにバシバシ逆質問。
ビョン「事故の前と後で作風が変わったように思うが、何か変わったことがあるか」
たけし、物忘れがひどくなった、とふざけてからかなりマジトーク。
色の見方が変わった。色が気になるようになった。
あの色がいいとか悪いとか、衣装も気にするようになった。
さっきあげた画集は事故後にリハビリがてら描いたもの、ということで
ビョンは興味深くその画集を見るんじゃないでしょうか。

満里奈「俳優になってから大学院に行った理由は?」
俳優仲間では大学で演劇を勉強した人が多い。
自分は大学ではそういうことを学ばなかったので、大学院で学んでみたいと思ったが
実際はほとんど理論だけだった。
という話からたけしが教授になったことについて
ビョン「大学教授になったと聞いたがどんなことを教えているのか?」
写真を4枚撮ってきて、それを並べてストーリーを作らせたりしている。
4コマ漫画みたいなもの。
ビョン「ほーーー」(←みたいなリアクション)

すごく興味深かったのが台本にまつわる話。
たけし曰く「監督をやっていて、役者からこうしたいとか
こういうセリフの方がいいんじゃないかと言われるのが大嫌い。
だから『血と骨』みたいに自分が役者として他の監督の下で演じる時は、絶対に何も言わない。
映画は監督のものだと思っているから」
それを聞いてビョン笑った!
「自分は言うタイプ」って思ったんだろうな〜。
「できるだけ監督の言うとおりにしようと思ってるけれど」みたいな前置きをして
役について監督と俳優の意見が一致した方がいいと思っているから
セリフとかでいいアイディアがあったら監督とよく話し合うようにしている。
たけし監督はそういうのは好きじゃないかもしれないけれど、と。
変に「そうですね」とお茶を濁して相槌を打つんじゃなくて
ちゃんと自分の意見をぶつけるってのがまたいいのよね。
で、たけしはビョンの「セリフとか・・・」ってところについて自分の手法を話しました。
自分の映画には台本がない。
現場で紙にセリフを書いて渡す。
そのセリフも「罵倒する」というようなもの。
「バカヤロー」とか、いちいち細かいセリフはちゃんと決めていない。
役の中で考えてもらえば、言葉は自然に出てくるはず。
ビョンはそれをものすごーく真剣に聞いてました。
そして「それは俳優にとってもすごくいいことだ」と。
満里奈が「台本を読んで出演するかどうかを決めるビョンホンさんは・・・」
と絶句してたのには笑ったけど。

「映画は年に1本というペースですね」
日本では以前の映画もどんどん公開されている。
でもそれはちょっと残念。
映画を見たらその作品のイメージをしばらく持っていてほしいのに
すぐに別の作品を見ると作品のイメージが消えてしまう。

「甘い人生」について。
肉体的にもつらかったけれど、悪環境で役に集中できないという
精神的なつらさの方が大きかったという話。
「撮影が終わっても役が抜け切れないですか?」との質問には
時々役のくせが出てしまったり、役の考え方をしてしまったりして
抜け切れてないかな?と感じることはあるけれど
まあ普通なんじゃないかな、ということでした。
たけしはまだ「甘い人生」を見てなくて、
デッキにテープは入っているから後はボタンを押すだけ、と。
そしたらビョンが「じゃあ私がボタンを押しに行きます」(笑)。

満里奈がたけしとビョンの話を聞いていて
「2人だとどんどん深い話になっちゃいますね」みたいなことを言ったら
たけしが「英語がうまいんだから2人で英語でしゃべりたいね」と言ってました。
ちょっとだけでも英語の会話も披露してもらいたかったんだけど。

その後「甘い人生」の中で使われている「Romance」を作曲者である倉本裕基さんがピアノ演奏。
演奏が始まってすぐにカメラ位置調整のためにストップになったんだけれど
そこで通訳さんにスタッフが耳打ち。
話がはずんでいたから時間が押したんじゃないかな?
今田の「どの作品が一番好きか」っていう質問は結局出てこなかったし。

カメラ位置が決まって「Romance」生演奏。
聞き終わった後、オープニングの立ち位置でピアノの感想など。
ビョン「この曲は韓国では知らない人がいないほど、有名な曲。
作曲した方の演奏が聞けるなんて今とても不思議な気持ち。
普通、映画の音楽は後からかぶせるから撮影の時は音楽はないが
この曲は映画の中でも大事なシーンで使われているので実際に音楽を聞きながら演じた。
監督がいつも流して配慮してくれたと思う。
おかげでそのシーンではスタッフもみんな涙ぐんでいた」
そんなエピソードがあったのかと、昨日見たばかりのそのシーンを思い出して
ちょっとウルッと来てしまいました。

最後に聞いちゃうぞ〜とばかりに立ちトークでもビョンからたけしに質問攻め。
「3-4x10月」というタイトルの意味を教えて。
たけし「あれは野球の得点で、ゲームが10月に終わっていうだけ」とあっけらかーん。
タイトルつけてって言われたからつけた。
いつもタイトルは最後につける。
座頭市は「たけし11番目」、DOLLSは「たけし10番目」という題だった。

もうひとつ、キム・ジウン監督も聞きたがっていたが
コメディから監督をやるようになったきっかけと影響を受けた監督を教えて下さい。
たけし、映画を撮ると深作欣二監督に言われたんだけれど
テレビのスケジュールがあって映画を撮る時間がなかった。
結局監督がやめてしまったので、
それなら自分のスケジュールが空いている時に映画を撮らないかと言われたのがきっかけ。
別に映画の勉強とかをしたことがないので他の監督もよく知らない。
フェリーニみたいって言われてDVDを見て「これがフェリーニか」とか
黒澤って言われて「この映画は黒澤明が撮ったんだ」とか。
何も知らない方がいいのかも。
世界的な監督と言われているけれど元はタケチャンマンですから、と今田。
ひょうきん族のDVDを見たらたけしのことがわかるとビョンにオススメしてました。

最後に「今日はたけし監督に会えたし、倉本さんの音楽も聴けてとても嬉しかった。
忘れられない1日になります」とビョンからお礼と
「甘い人生を是非見て下さい」というお願い。
たけしはビョンを「やっぱり違うね。雰囲気がある」と評した上で、
今、日本の役者は韓国の役者に押されてしまっている。
日本の役者は化学肥料で育ったみたい、韓国の役者は有機農業。
かつては日本も映画スターにあこがれた時代があったが今は元気がない。
またあんな日がくるように我々も考えなければ・・・。と締めくくりました。
最後に2ショットで写真撮影。

興味津々でたけしに質問している姿、
たけしの言葉に真剣に聞き入っている姿を見て、
本当に会いたかったんだなっていうのがよく伝わってきました。
型破りなたけし流にますます興味を抱いたんではないかな。
ビョンが真面目な質問をぶつけてくるので、たけしも正面から答えていて
話の内容もとってもおもしろかったです。
いくつかVTRが流れたんだけれど、自分の映像をじーっと見ていて
ナレーションまで通訳してもらっていました。
私はVTRを見ずにビョン凝視(笑)。
でも「美日々」や「オールイン」が吹き替え版ってのはどうよ?
本人が来てるんだから字幕版を流してくれ〜。
あ、途中暑かったみたいで手でパタパタと顔をあおいでましたっけ。
収録は全部で50分ぐらい。
あんなに長い時間、あんなに近くで見ていられるなんてこの上ない幸せでした。
どんなふうに編集されるのか楽しみです。
以上、思い出す限りの誰ピカレポでした。


【追加】
大事なことを書き忘れ。
「監督北野武、俳優イ・ビョンホン、なんて映画ができたらいいですね〜」という満里奈の言葉に
「実現できたらいいですね」と答えるビョン。
会場からも拍手が湧き上がりました。


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