近況報告
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2003年04月09日(水) 基礎学力1

 例年,新学期には前学年の学力定着をみるために,学力の診断テストを実施している。今日がその第1日目。
 最近,「基礎基本」がやたら注目されているのが,小学校でも中学校でも,対応策は,「漢字の繰り返し練習」とか「英単語の繰り返し練習」,「数学の簡単な計算の繰り返し」など,旧来の(30年前の)指導法・教授法の単なる復活である場合が,少なくない。でも,英語の「英単語の練習こそが英語の基礎基本」という考えは,「書くこと」が英語の基礎基本だとと考えている事を示している。確かに,「日本語→英語に翻訳」とか「英語→日本語に翻訳」するための英語英語教育,言い換えれば,「受験英語」の為の英語教育でしかない。
 しかし,中学校,高校,大学で,ほぼ10年間の英語教育を受けてきた私でも,恥ずかしいながら,英語圏の外国人と英語を使ったコミュニケーションは,ほとんど出来ない。英字新聞もお手挙げ・・・・。何の為の英語教育だったのだろう。
 英語教育を,単語の組み合わせを「翻訳」していくという考えでは,単語を重視するしかないが,コミュニケーションを目的とした英語教育を目指すのであれば,まず,会話だと思う。
 英語例が分かりやすそうなので例に挙げたが,他の教科でも言えそう。漢字の書き取りや単語を書いて覚える「基礎基本の学習」をすべて否定するわけではないが,今大切にしなければならない「基礎基本」は,教師が児童・生徒や学生時代に受けた教育に,逆戻りするだけでは大きな間違いを犯しそうだ。
 この際,中央教育審議会の報告書が,なぜ教育の改革の必要性を説いているのかを考える必要がある。当時の大きな課題の1つは,「東大を出ても社会ではまったく役立たない存在」ということ。最終的には「生きる力」に結びつく基礎的・基本的な力の育成が大切になってきた」と,私は解釈している。
 全国でブームになっている「算数の百マス」も実は,20年ほど前にの昭和59年頃,岸本裕史先生(正確な名前でないかも・・・)が,あゆみ出版から出された教育書に紹介されている。「百マス」で基礎基本はバッチリと考えている方は,算数の基礎基本は,計算だけで良いのかを考えてみる必要だ。


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