キリエの世界

2001年06月24日(日) 息を切らせつつあの坂を駆け上がっても、その先にはまた新たな坂が広がるだけ。

絶景かな、絶景かな、我が人生。
見渡す限り。
切り立った崖。
聳え立つ岩肌。

私は……。
吹きつける風を、瞬きもせずに見据え。
少しでも、何かが好転するのを待っていた。
儚い希望だと知りつつも。
それでも、その、甘さを捨てきれず。
祈っても、何も変わらないコトなど、分かっていたハズなのに。
きっと、縋っていたんだね。

海底に沈み行く泡のような。
淡い夢を見ました。

オヤスミ。なさい。
もしかしたら、私だったかも知れないヒト。
せめて。
私の代わりにイイ夢を。
一握の砂のような安らぎを。

あなたの心より愛したヒトが、
あなたの傍に、いつまでも居ますように。

そして私は。
届かない、ささやかな祈りを。
誰の為でもなく、自己満足の為に捧げます。

『Amen』


 < 過去  INDEX  未来 >


RYO

My追加