Land of Riches


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 2022年02月02日(水)   互いの歩幅で 

2/2は18時半にパシフィコ横浜で開演するリアフェLIVEのために、午後半休を取りました。
しかし、昨今のご時世で入場も分散するよう時間帯が指定されており、
一般販売でチケットを取った3階席の私は開演30分前(苦笑)

どこで時間を潰そうか考えて、六本木ヒルズで開催されている刀剣×浮世絵展にしました。
「武者たちの物語」と題されて、かつて保護されたと呼ぶべきボストン美術館の
収蔵する武士をテーマにした浮世絵と、刀剣を一緒に並べた展覧会。
宣伝も双頭並べられているのですが…平日昼間に森アーツギャラリーを訪れた人々は
ほとんどが浮世絵目的での来場らしく、刀剣の展示(360度見れるケース!
)で
足を止めているのは若い女性ぐらいだったのが非常に印象的でした。
これが、刀剣乱舞が始まる前のミュージアムの光景なのかと。

刀ミュ江水で作品名が借りられている月岡芳年の浮世絵も展示されていたり、
FGOで名前を見かける日本サーヴァントの伝説が題材として多用されていたり、
私は逆に浮世絵をあまり見ない人なので新鮮に鑑賞できました。
トーハクにあるのは江戸時代の風俗というか日常絵が多いので。
キャプションで今回展示されていたような武者絵はライトノベルのカラー口絵だと
説明されていて、なんだか納得してしまいました。テンション上がりますよね。

刀の展示では、日本初公開という“金象嵌銘”光忠の切っ先の大きさと、
三条吉則の派手すぎる皆焼が印象に残りました。地味でも派手でもない
絶妙な宇宙感のある長谷部って改めて凄い刀だと、贔屓目でしょうが思いました。

光忠は切っ先だけでなく、身幅の広さも南北朝の刀みたいでした。金象嵌銘だから
後世の誰かが極めて銘を入れさせたのですが、近くに展示されていた光忠の子とされる
長光の太刀は切っ先が小さく細身の鎌倉らしい刀だっただけに、余計に違和感ありました。

別作者の鎧通しも展示されていて、南北朝の頃と説明されてましたけれども、
厚藤四郎も『長きにわたって藤四郎として重宝されてきた』のがとうらぶで
粟田口扱いされている理由でしょうから、この光忠も顕現したら長船派でしょう。
(藤四郎兄弟では骨喰も彫刻から実は長船出身説がある)

レストランTHE SUN&MOONでの謙信モチーフノンアルコールカクテルは見送りました。
六本木ヒルズって昔から食べるものがない場所なのです。私の経済力では。
あそこで一番行った回数の多い店は間違いなくマクドナルドです…。


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