Land of Riches


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 2019年05月25日(土)   御手杵サミット 

当初は深大寺で行われるジークレフ主催の茶会でセッティングされた
紅茶占いに予約してたんです。ですが、週はじめに突然の中止連絡。
(まさかのジークレフからの着信履歴。結局折り返してないけど)
茶会自体は開催されるので、なんらかの“主催者都合”で占い主催だけ出展なし。
何があったのかは分かりませんが、茶会後にホーム側なら1500円で
ヴェルディvsジェフが見られるという計画が潰れ、かなり苛立ちました。

心はモヤモヤ、空は真夏の快晴…ずっと行くか迷っていた結城の御手杵コラボ、
路線情報を検索したらかなり早く行けると判明したので、思い切って踏み切りました。

前回の結城は、水戸行くついでの“ときわ路パス”だったので、友部からの
いわゆる横移動が結構時間かかった(あと本数も少ない)のですが、
今回は“休日おでかけパス”を利用した小山回り。新幹線は使わなくても
宇都宮線(新松戸・浦和経由)で意外と短時間で行けるのです。

結城駅で降りると、改札前のショーケースが早くも今回のコラボ案内に。
刀剣男士御手杵のフラッグがいくつもはためく階段を降りると、
午後から始まる合同展示待ちの審神者の待機列ができていたのでした。

列を見て展示は諦め、まずはスタンプラリーへ。距離は長くないのですが、
高い建物(=日陰)・コンビニ・自販機の少ない結城を5月とは思えぬ酷暑で
歩くのは思った以上にダメージ大。飲食店も多くはなく、版権クリアしているのか
怪しいと評判になったコッペパン屋で既にできていた焼きそばパンを買うも、
今度はこれをどこで食べようか困る始末…。日傘はあって助かりました。
チェックポイントで椅子に座ってスタンプの設置個所を案内する係員
(結城市役所は福祉関係の部署まで総動員だったという噂)の
足元に空のペットボトルがいくつもあって心配になったりもしました。

結局、コッペパンは住吉神社の片隅にあった流水脇のベンチで食べることに。
座って食べていたら、散歩に来た老夫婦に声をかけられました。
千葉県から来たと告げると、80代の旦那さんが結城で成田山の講をまとめる役の
3代目だと判明。毎年3が日に欠かさず参拝しているそうで、素直に凄いと思いました。
私も船山さんが大学進学してからは毎年1月に参拝してますけど、
松の内に行こうものなら人に溺れてしまいます。お不動様の威光は凄いですね…!

蔵美館にいる御手杵がサミット参加で駅前に移動している(実はこの日午前、
神社であったご祈祷に5振りの御手杵が参加しているので、市内をちまちまと
移動していることになる)ため、スタンプラリーや物販はさくさく進行。

とにかく結城市の動員体制が凄くて、物販もオーダーシート手渡し係、受取係、
レジ係と複数名対応(冷たい水とマンホールカードのサービス付き)、
蔵美館入口でのカード配布も2名、駅前でまゆげったと写真を撮る係も
複数人と準備万端。それ以前にスタンプラリーで使う無料配布の台紙が
結城の歴史、食事処、果てはお手洗いまで掲載された紙質のいい冊子で、
どれだけ税金つぎ込んでいるのか申し訳なく感じる程でした。

今までとうらぶの自治体コラボには割と参加してますが、ここまで良い紙、
これほどまでの人員体制は覚えがありません。さすがはどの自治体よりも
早くとうらぶコラボに手を挙げた実績を持つ結城市と言うべきでしょうか。

加えて、結城の人は優しくて。他の審神者さんもラリーの道中で立ち寄った
酒蔵や味噌蔵、お菓子処等で話しかけられたエピソードを多数投稿してましたが、
間違いありません。まさか房総で起きた震度5弱を和菓子屋のラジオで知るとは…。
(しかも甘い物たくさん食べられないので、ばら売り2つしか買えなかった私にも
凄く愛想よく接して下さるのでした。他の町なら無愛想にされても文句言えない。
なか川の結城朝光最中、ゆず餡が美味しかったです。あと結城名物ゆでまんじゅう!)

駅前に戻り、待機列も短くなった合同展示へ。御手杵は昭和20年5月25日の
東京大空襲で焼失し、残された写真等から各地で復元されているのですが、
関東各地(比企、前橋、川越等)にあるやや異なる形状の槍+鞘を
一挙に展示してしまおうという、復元だからこそなせる一大イベントです。
雛壇に並んだ槍、左右に鎮座する鞘…大迫力でした。刀と違い、
写真撮るのに人が溜まらないのもまた良かったと言えるかもしれません。

燭台切もそうですが、悲しい…“致命的”な出来事を経たからこその
他の現存刀剣とは異なる各土地との結びつき(展示可能時間が長い)、
これもまた歴史だというのがたまらない気分にさせられます。

横には各所が出展した物販ブースに展示以上の長蛇の列が。
街中のギャラリーではここまで人がいないという誘導もあって、
比企から出店の長いおみくじを引くべく、また暑い街を歩きました。
(先述の和菓子はこのタイミングで買いました実は)
おみくじ、大吉でした。

とにかく町を挙げて、いや関係各所が力を合わせて、
御手杵という存在で結びついた審神者をもてなそうという
とてもハートフルな“お祭り”だったように感じました。
先程書いた通り、結城市の準備は中でも図抜けて丁寧だったのですが。

審神者も持っているカバンが徳ミュだったり足利だったりキョーハクだったり
歴戦の猛者らしき人がいたり、御手杵たくさん連れてきました!風の人がいたり、
(駅前の公共施設看板にもちを並べるイベントは結果凄いことに)
サービス開始から年月が経過してお互い色々経験してきたのだと改めて。

今回はおでかけパスだったので、帰りは小山で下りて宇都宮餃子を食べるという
謎展開もできたのでした。宇都宮の餃子は栃木SC通い以前の那須スポ通いで
教えてもらったものだし、その那須スポそばに水戸光圀が守ったという
那須国造の石碑があることも今回初めて駅にあったパンフで知ったり。
自分の記憶の中で繋がる快感は、自分だけのものだとも感じられました。
他の人には話したって通じないことですからね!(苦笑)

2019.5.27 wrote


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