Land of Riches


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 2019年04月19日(金)   春の泉/spring has come 

今年二度目の天秤座満月は久々の有休(法律が施行されたから消化率算出に対する
上司の締め付けが厳しい)で、ガチガチに予定を詰めてしまいました。

まずは人生初体験のバリウム。歳がバレそうですけど、初めてになったのは
年齢的なものより雇い主が変わったのが大きいです。直接雇用でなかった昨年までは
法律で定められた必要最低限の検診しかやらせてもらえなかったんですよ。
(これに婦人科検診を自腹切って追加していたのが事実)
ごろごろ転がされるよりも、後述の予定(60分トイレ実質禁止)を考慮して
事情で下剤飲むのが遅くなったのがやばいような。検査自体では肺活量検査で
指示されるのと逆の吸う/吐くをやって呆れさせた方がひどかったですね。幼児か。

年度はじめとあって会場はガラガラ(6〜7月と10〜11月が混むそうな。
ギリギリにしか受けない人が多いのかな?)で、採血して止血バンド取る前に
超音波検査で腕をキリキリ曲げさせられるなど、なかなかタイトな進行でした。
お陰で早く終わったんですけどね…来年以降はもうちょっと時間計算しやすいかも。

ここから二子玉川に移動して、世田谷の住宅街を歩いて静嘉堂文庫へ。
備前刀展です。三菱を今の地位に押し上げた岩崎弥之助の墓が
武蔵野の丘陵上にあって、文庫はその脇なんですが…金持ちは車で登るからね!と
一瞬で納得できる門からの坂道でした。バスだとここがカットできないのできつい…。
私は駅からALL徒歩でしたが。交通手段としての正解はタクシーでしょう。
静嘉堂側も承知してて、タクシー使うと200円キャッシュバックありますし。

土佐の貧乏武士(郷士の身分を売却した)の家に生まれ、少年時代は
藩校で当時流行の朱鞘を差していた周囲に羨望を抱いていたという弥之助。
彼が大成して、師事した相手が備前刀好みだった影響もあって収集した中でも
朱鞘の一振りが、展示の最初に置かれていました。織田信長好みの朱鞘。
拵には織田木瓜の金細工も。弥之助のコレクションが刀剣から始まったのも納得です。

滝川家に伝来した上記の「高綱」の隣には、今上天皇誕生祝いとして
弥之助が皇室に献上した長い銘の入った光忠が。85年ぶりの里帰りです。
どちらかと言えば静かな方の光忠でしたが、光忠は無銘極が多いだけに、
備前と自らの拠点を入れたこの一振りは、やはり特別なものだと感じられました。

全ての展示刀剣に見どころを丸で囲んだ分かりやすい図が添えられ、
(うちのけが一つだけ、なんてのは図でなかったら絶対分からなかったと思う)
図の中に出てくる重花丁子といった難解な刀剣鑑賞用語には、
花びらが二枚重なったような…とかオタマジャクシが並んだような、といった
分かりやすいたとえを鳥海さんが美声で解説してくれる、実に初心者向け展示でした。
こんなに見どころが分かりやすい展示、今まで見たことがない!というレベル。
拵えの見どころもきちんと解説してくれるんですよ。

そして他博物館に合わせたのか、世界に3つしかない曜変天目のうち
最も美しいとされる稲葉天目がさらりと会場外に展示されていました。
説明不要の小宇宙。弥之助ですらこんなものを使えないと言わしめた茶碗を、
愛用して本能寺と共に燃やしてしまった織田信長は強心臓だと感じました。
BRUTUSの曜変特集、存在知ってたのにスルーしてたんですけど、買っちゃいましたし。

3つのうち、一番世に出てこなさそうな大徳寺龍光院蔵が、今、滋賀県で
展示されてるんですよね…ちょっと行きたくなりました。アクセス大変そうですが。
龍光院は黒田長政が父の菩提を弔うために造ったのですが、拝観謝絶なのです。
そんな寺でずっと守り継がれてきた宝を虫干しする必要性が大人になって
ようやくなんとなく分かってきた、心ある人に見せるために…と
住職が語っていたという展覧会フライヤーのキャッチコピーが刺さりました。

この後、表参道に移動。新潟県のアンテナショップで五平餅を食べたりして
時間を潰しつつ(新潟は何を食べても美味しいからずるい。五平餅も当然)
刀ステを44公演申し込んでも全部落選で、スタバのストロベリーフラペチーノを
生き血のように錯視しながらもう一度申し込み直したりしてから最終目的地の
原宿ヒミツキチオブスクラップに到着。謎特異点2予習としての復刻版参加です。

受付でリアル脱出ゲーム歴を尋ねられます。ゲームブックやファンサイトで
少しは練習していたとは言え、リアルは初めてなので正直に申告。
この申告に基づいて配置をしたようですが…私の卓はリアル脱出ゲーム歴の乏しい
女性マスター6人になりました。もうこの時点で脱出の可能性低いですよね(苦笑)
成功させるにはまず始まる前に色々お喋りして各自の得意分野を知る必要がある。

本当にフルボイスだったOPムービーが終わり、謎解きタイムに突入。
謎の難易度はそんなに高くないのですが、ひねりはあって時間を浪費。
うちの卓は問題をちゃんと読めない人も多くて、時折挟まれる
カウントダウンボイス(数字に焦らされるばかりで全く聞き取れていない)に
悲鳴を上げるばかり。そんな中でも頑張って他の方が行き詰まっていたところまで
解いたりしましたよ。図形を直感で判断するのは苦手でも、理屈っぽい、
論理的なのはまだやれるのです。結果、「アストルフォのマスター凄い」と
言われたことだけは嬉しい結果となりました。そう、時間切れで
最後の謎に仕掛けられたトラップに引っかかる資格すら得られなかったのです。

ラストに罠があるのはtwitter感想でも知っていたので心構えしてたんですが、
そこまでたどり着けなかったのがまず悔しいです。あと15分、いや10分あれば
引っかかるところまでは行けただろうに(確実に引っかかっていただろうことは
ネタバレEDを見ている時点でも感じました。私、素直かも(笑))

2冊目のゲームブック(これのお陰でまさかのLINEデビュー)も始めたばかりなのに
更に3冊目まで買い足したりしてます。謎解きの悔しさは謎解きでしか晴らせない、
スタッフさんが最後に言っていた通りですね。ピラミッド行くまでに脳を鍛えたいです!!

2019.4.20 wrote


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