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 2018年08月18日(土)   播磨/白鷺城の百鬼八天堂様 

赤ブーが元主と刀プチを、よりによってインテックス大阪で初開催するものだから
(以前に参加した元主アンソロの主催さん関西在住っぽいし投票されてたのかな)
枯れ木も山の賑わいとして申し込んでしまいました。twitterで検索しても、
見かけるサークル参加者は前述のアンソロで見かけたような顔触れだし、
プチとして成立するのかな…と勝手に心配までしていたのですが、蓋を開けたら
50サークル以上が参加した、なかなか盛況なプチとなったのでした。
景品だけしょぼかったですけど(特定の刀のプチじゃないからイラスト無かった)

インテックス大阪は一般参加でも訪れた経験のない、完全初見の地。
大阪は学生時代の古傷もあって、サッカー観戦で使う御堂筋線以外は
電車もほとんど分かりません。実際今回も、検索してて同一地名の別駅に戸惑ったり。
JRと大阪メトロはともかく、阪急阪神など私鉄になると京都でも自信ないです…。

大阪宿泊必須となれば、前日に関西でどこかに行けてしまうわけで、
どこに行こうか考えた結果、今年はじめに手帳に書きだしたやりたいことリストで
あげていた(直接雇用の話が来る前だったから、転職フェアに行く等も入ってた)
姫路行きをチョイスしました。黒田家ゆかりの地で、ここだけ行ってませんから。

まず姫路駅に停車するのぞみが少なく(昼間は1時間に1本)今回は新大阪で
ひかり(新神戸以西は各駅停車になるタイプ)に乗り換えて向かいました。
JR琵琶湖線〜京都線〜神戸線は新快速の停車駅が少なくて、ぶっちゃけ新幹線と
さほど変わらないレベルだったりしますが、在来線感覚では苦にならなくても、
なんだかんだて姫路って大阪から近くはない、むしろ岡山寄りだと思い知らされました。
戦国時代、岐阜〜姫路を徒歩(馬かも)で往復するって、どれだけの長旅だったんでしょうか。

姫路駅は降りたらすぐ正面に改修を終えたばかりの白い城が見えるという、
まさに城中心の街です。日本の城郭は空襲で失われたものが大変多いのですが、
姫路は城に落ちたものが不発で終わったという奇跡によって城だけが残り、
城中心に再建することが可能だったんですね。現存12天守は、ゆえに
あまり大きくない街の、そこまで大きくない城が多いのですが、姫路は規模が違います。
(私、中に入るまで松本みたいな急傾斜の階段がある場所だと思ってました…)

まずは腹ごしらえとして商店街の喫茶店へ。姫路グルメを調べたら、出てくるのは
妙に庶民的なものばかり(姫路おでん等)。今回はアーモンドトーストがめあてでした。
アーモンドバターを塗ったトーストが当たり前のように出てくる日本唯一の街だそうですが、
アーモンドバターのほのかな甘み×アイスコーヒーの苦みと酸味のバランスが絶妙で、
実はコーヒー苦手な私でも美味しく頂けました。本当に庶民的な喫茶店だったんですよ。
地元の人がふらっと来ちゃうレベルの。商店街には他にも、池田の家紋である
蝶がエンブレムになってる喫茶店もあったりして、余裕があれば寄ってみたかったです。

そう、姫路は黒田ゆかりの土地ですが、現存する城はむしろ池田家ゆかりとい言えるもの。
とうらぶで言えば大包平の方が詳しいはずなのです。国宝の城へ上がるには
靴をビニール袋に入れて持って歩かなきゃならないのですが、その袋も蝶の家紋入り。
挙句、希望があれば持ち帰りもできてしまうという太っ腹なのです。

とは言え、黒田家に縁がある土地であるには違いありません。
官兵衛の時代と思われる石垣(石を四角に削って積む技術がなかった頃で、
石柱としては古代古墳の石棺を転用したりを平然としていた時代)も残されています。
城サイドとしては千姫をプッシュしてましたが、とうらぶ的には複雑な立ち位置の方ですね。

天守閣の最上階には、MYカルデア唯一の☆5アサシンである刑部姫のモデルである
神様が祀られています。いつもお世話になってます、と挨拶してきましたが、
あの空間をオタクのグッズ部屋にしてしまうFGOって恐ろしいゲームだと改めて感じました。
(あまりに人が押し寄せてくるから人数制限がかかるスポットで、神聖さとはやや縁薄いとは言え)

県立歴史博物館の無料コーナーに図書スペースがあるのに驚いたり、
特別展示の海洋堂フィギュアで北斎の紙ジオラマがあって感嘆させられたり、
播磨国総社の黒田家軍旗「黒白旗」をモチーフとしたお守りが1000円だったのに唸ったり、
暑い中歩き回った甲斐のある土地でした。播磨国総社は官兵衛が父と共に参詣したと
黒田家譜にも記されている歴史のある神社なのですが、翌日ここでの願い事が
物凄い勢いで叶ってまたまた吃驚させられるのです。それはまた日曜付の項で。

日本で一番おいしいとも一部では評される姫路駅の駅そば(麺が中華風なので、
若干のミスマッチ感もあって面白い。とにかく出てくるのが早いので関西人向きなのかも。
30秒もかかってなかったと記憶。次来たら花丸ゆかりの播州うどんにトライしたい)を
食してから、新快速と初めて乗るJR東西線でホテルへ。大阪で唯一天然温泉を自称する
スーパーホテルだったんですけど、フロントのお嬢さんの説明が一生懸命すぎて、
提出と引き換えにお菓子がもらえたとはいえ、珍しくアンケート書いちゃいました。

都会の温泉は大分あたりに比べたらなんちゃって感否めないとは言え、
それでも足が伸ばせる大浴場はありがたかったです。枕も選べましたし。

大阪の夜はもちろんタコタコキング。今回は和田さんの舞台期間でなかったからか、
念願の店内飲食もできました。カウンターにさらっと虚伝初演のブロマイドが
飾ってあるんですよ。お兄さんはノリがいいし(お店ではお姉さんと呼んでもらえる)
モヒートも生ミント美味しかったし、幸せでした。もっと胃袋大きかったらいいのに。

こんな感じで、苦手意識の強かった関西も、とうらぶのお陰で軽減されつつあります。
秋にはまた京都行かなきゃ、ですし。

2018.8.26 wrote


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