Land of Riches


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 2017年07月22日(土)   北行(前編) 

昨年度末、8300万円で文化庁に買い上げられた博多藤四郎が
開館20周年を迎える一関市博物館で展示される買上展(そんな名前じゃない)に
ギリギリ間に合って出展されたため、10年ぶりに仙台より北へ行きました。

仙台は新幹線で1時間ですし、全然遠い気がしないんですけど、
ここから先は特急料金の体系も複雑(何故かはやぶさだと一気に跳ね上がる。
仙台から一ノ関だとはやぶさの恩恵ほとんどあずかれないのではやてをチョイス。
それでも、いつも仙台はやまびこ自由席だったから、大宮の次が仙台だと衝撃)で、
駅も何もないところに強引に作った感じが否めなくなってて驚きました。

そもそも10年前に盛岡経由で秋田へ行った際はこまちでしたから、
くりこま高原や一ノ関といった駅は認識してないんですよね。
一ノ関は古くからある在来線と同じ場所に作れた稀有な例なんですけど、
街の規模というか栄え方は鶴岡や丸亀と似たり寄ったりのレベル…地方は大変です。

博物館までは40分に1本バスがあり、まだ恵まれている方だとは思います。
(実際、バスで訪れていた審神者らしき人も見かけた)
今回は岩手県在住のフォロワーさんに乗せていってもらえました。感謝です。

一ノ関が有する二大渓谷の一つ・厳美渓のそばにある博物館。
常設展は通史以外に地元の偉人4本ほどにスポットを集めた構成ですが、
文化庁所蔵品展のために通史コーナーと地元の刀である舞草刀を片付けて、
そのショーケースに文化庁所蔵品を入れるというセッティングでした。

この刀専用ケース(手前に向けて斜めにせり出してくる感じで、
覗き込んで見やすい)に博多や中務正宗などが入っていたんですけど、
とても見やすくて良かったです。ライティングも中央のVIPケースに入れられた
博多が特に丁寧に調整されていて、今までとうらぶに実装された吉光の短刀を
何振りも見てきたけど、単眼鏡もなしにきめ細かな肌まで見られたのは初めてだと
観劇してアンケート投書してきてしまったくらい。あれ、吉光って板目肌…?

正宗もさすが国宝という美しさでした。あの会場にあった品、たとえば
丸亀の京極家に伝わっていた壺など、全部税金で国が買い上げたんですよね。いやはや。

厳美渓で空飛ぶ団子を体験し(一関は旧伊達藩なので政宗の伝説が色濃いですが、
岩手県は宮沢賢治が愛媛の柑橘ばりに必須科目)、市街を挟んで逆側の
猊鼻渓に到着した頃にはまさかの土砂降りになっていたのでした。
もう車から出たくないレベル。雷も光ったかと思ったら鳴ってたし。

その後、雨は弱まったものの川は増水して濁ってしまいました。
砂鉄川は澄んだ水が綺麗だそうですけど、茶色くなった中、
電話をかけて事前照会するという強引さで無理やり出してもらったのでした。
お陰様で貸切だし、折返し地点の説明ガイドさんには雷が岩で反響するという
私だったら耐えられない環境で過ごさせてしまったという…反省です。

夜も何を食べるか考えて錯乱した果てに、本来は当日予約できない
魚民の活撃コラボ宴会を電話して押し切ってしまいました。
しかも噂には聞いていたのですが、メインが夏なのに鍋という大量のメニューで、
折角の鍋もほぼ食べられず、〆に至っては全く手を付けられないという有様。
考えたら午後は車と船の上でほとんど動いてなかったから…。

それでも行って良かった、充実した時間を過ごせたと思います。
泊まったホテルにBSがNHKしかなく、Apoと活撃見れなかったのは辛かったですが!

2017.7.29 wrote


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