Land of Riches


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 2004年10月20日(水)   沈黙は金で雄弁は銀か? 

左から吉弘充志・大久保裕樹・八田康介―こうやって名前を並べるだけで、心躍る
(私だけだと思いますが)、でも、どうにもボコボコして落ち着かない感じと言いますか。

聡太さんがいつにも増してガーガーと、ありとあらゆる局面(最後に出番もらえた
菅沼さんのフォアチェックを褒めてくれたのには思わず感激まで…)に口を出し、
薩川さんや右SBだった渡辺毅さんは必ずしも洗練されたとは言えない、だけど
きっちりと相手のボールを奪い取ってしまうモーションでDF経験値を見せつける、
それに比べたら、ぱっと見の印象の段階で弱さを覚えるのは、やっぱりまずいのかな、と。

荒削りの強さ―3人の中で一番動作に粗を感じるのが八田さんって―は嫌いじゃない、
大久保さんはそんなDFラインに「高さ」の概念を持ち込もうと奮闘していた、
そんな風にCBたちを眺めていた…そして気づいた、私が好きな守備動作は
どこかスマートですらある、と。さりげなく体を入れてピンチを消してしまう。

そうやって菅沼さんの最大のチャンスを未遂で奪っていったのは、左サイドから
センターに絞っていた高萩くんで、思わず「ヨウジの方が一枚上手だったか…」と
雨の中で呟いてしまったぐらい。玉田さんのドリブルの横揺れは、ちまたの
柏系サイトで話題(私は今回の文を読むまで気づかなかった…というか、
ドリブラーは好きだけど、船山くんと柳澤くんのドリブルを書き分けられないのが
最近ちょっと悩みだったりしてたので、小野さんにでも弟子入りして、一から
サッカーを勉強し直したいと思う今日この頃だった)になるまで気づけなかったけど、
CBが好きだ好きだとわめいている割には、私、うまく描写もできないし、
そもそも言葉にならないのは、ちゃんとプレーを細かく見れてないからで。

「うまい」とか「鋭い」とか「よく切れるナイフのような」というのは、
感覚的でしかないし、私の主観で完結してしまっているのです。
好きなものはスキとしか言いようがないけれど、良いものはどういいのかは
書きようがあるし、逆に書きようがあるからイイはずなんですよ。

すごく、もどかしいなぁ。

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雨だったから、後から出てくる選手は後から外へ出てくるって感じで、
最初はレイソルのサブが誰もいなかったからすごい焦りました(苦笑)
ハーフタイムに、菅沼・船山・柳澤の3人で長めのボール蹴ってるのを見て、
それだけで嬉しかったんだから…それで満足するなって自分でも思うけど、
すごい見たかったんですよ、“サッカーしてる”菅沼さん。これが一番飢えてたもの。
絶対断言できる。だから、後半はわざわざ見る場所変えたぐらい。前半は、
ゲーム全体が一番見える場所と思って陣取ったけど、後半はただ菅沼さんが見たかった。
アップから。だから、普段はまず見ない、居残りシュート練習でさえ、見ずにいるのが
惜しく思えて、ずっとずっと眺めてたんです。一つ一つの動作が…足でのトラップ、
胸トラップ、インサイドのキック、インステップのキック、勢いがあるのも殺したのも、
何もかもありとあらゆるモーションが愛しいし、目に快い。それはやっぱり
理屈じゃうまく説明できなくて、無理やり言葉を選ぶなら「大好き」としか
書きようがない…だからこそ、フットボーラーとしての菅沼実の幸福は
一体どこにあるんだろう、と他人事ながら一生懸命、もとい必死に考えてしまうのです。

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雨音、閉塞、孤独、狂気、切望、悦楽、恐怖、騒音、苦悩、孤立、頭痛、放置、
輪廻、怠惰、体温、振動、迷子、放浪、彷徨、絶叫、熱情、言葉、距離、次元。

見失えたらどれだけ楽になるだろうと思いつつ、今日も兎は闇で独り震えている。

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「孤独を癒すためにスタジアムに来る人もいるかもしれない」by岡田武史

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台風接近はまだだろうに、早くも冠水(苦笑)1Fじゃなくて本当に良かったです。

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テンションをあげようと久々にアントラーズ公式のメンバーズルームへ行って
今、野沢さんのフォルサを見てるんですが…あまりのテンションの低さに
見てて鬱が瞬時に自在の加速を果たしそう(C)TOYOTAなんですが(笑)


いいことを言ってるんですけど、マイナス思考なんだろうなってのがよく分かります。
きっと聞いててブルー入るのは、私が自分(に似たもの)が嫌いだからでしょう。

この人は引退したら石を削るか笠間焼でも焼いてそうだ……。

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某blogへレスをつけようと考え事をしてて「永田充はCBとしては手島和希と
同系統の選手である」と思ったんだけど、書いたらヒガシ好きやテッシー好きに
ぶん殴られるんだろうな…カリスマ、人を訳の分からないうちに従わせる力が足りない。


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