Land of Riches


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 2004年06月05日(土)   マーガレット 

生まれて初めてツーロンの紙芝居(?)やら録画中継を自力で見られる環境へ
たどり着いたのに、このモチベーションの低さはなんなのでしょう(苦笑)
U-19のメンバー表も更新滞っているし…付箋BBSへ貼ったメモに書いた優先順位でも
ナイキカップのメンバー表の方が上になってます(こっちは機械的に写すだけとはいえ)
東松山まで練習試合見に行って落胆するぐらいは好きなチームだったはずなのに。

世界への飢え、まだ私の中に残っているんだろうか…時々、不安になります。

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U-19への想いが足りないから神様はネット中継を見せてくれないのか、
それで悔しくないことを、実は試されているのだろうか…と思ってみたり。

レイソルすらどうでもよくて―今の私を埋め尽くすのは、私と、私の大切な存在を
傷つけて平気な顔でいられる対象への怒りと、傷つけられた哀しみだけ。
その対象が気づいてないから、余計に苛立ちます。なんて人間ってワガママなんだろう。

みんな自分のことでいっぱいいっぱいで、他人(私のこと)を気遣う余裕なんて
もてないんだろう、それは頭では分かる…分かるのだけれど、悔しいし悲しい。

誰も傷つけず、傷つけられないで生きていくには、隠れて生きるしか、
人との縁を、世界とのつながりを切るしかないのでしょうか―それは辛すぎる。

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本末転倒ですけど、あまりに知った時ショックだったので、先に書いてしまいます。
サッカー日本代表が再始動 稲本に代え、中田浩を招集
どうやったらこんな選択肢が現実的と思えるのか、全く理解不能です。
カシマスタジアムへ行き、数年前のジーコ(もちろん鹿島時代)の写真を見て、
LRの右下へあんなバナーをはっているのが物悲しくて、実は「H/G」様の
レイソルお祓いお札と一緒にはがそうか、とも考えたのですが…できません。

今日のアントラーズは、前線と後方が大きく離れてしまい、攻めのリズムが作れず
(そして前線にカウントされる3人のうち、野沢さん以外の二人は消えてしまって
存在を認知するのも、名を呼ぶのも困難でした―19番・26番と名前さえも
口にしなかったのですが)その要因として、中田浩二・青木とボランチが
負傷明けで展開力をフルに発揮できないことがあったと感じたのですが。

今回の招集が、浩二さんのためになる思えない…おかしいですか? 感傷的すぎますか?

よみがえれ

空と大地が交差している 今たたずんでるこの世界で
命がうまれ また沈んでく 繰り返される 営みの中

こんなもんとよぎった瞬間 夢は力をなくす もう一度生まれよう この場所で

正義のその奥で夢が息づいてる 重なる力を信じて
正義のその奥に闇が潜んでいる 見極めろ全てを
振り上げた剣は切り裂くためじゃない 引き合う絆で 呼び覚ませ 鮮やかに

傷ついて行き場をなくし さ迷っているその魂を
癒す力は 心の奥で 静かに鼓動を刻んでいる

持てる力全てぶつけ 涙を流すのなら 選ぶべき道は 君を待ってる

見失った今と通り過ぎた過去の 狭間であきらめるよりも
今目をそらさずにここからはじめよう 見極めろ明日を
誰かに見せつける勇気は脱ぎ捨てて 素顔にもどろう
呼び覚ませ 鮮やかに let there be light revive a soul

今日頭の中を何度もめぐった曲、最近CATVで見ている「シャーマンキング」の
オープニングテーマ・林原めぐみの「Over Soul」。生で見られる幸福を
改めて噛み締めているこの頃だから―私はやっぱり、間違ってました。
生で見ないで“後悔”すれば、生で見る“喜び”を再確認できると考えてました。

違うのです。試合終了直後に口をついたのは―「生で見ないと見れないものがあるんだね」

だだをこねて、Sさん&Nさんにサポシの招待券をいただいて、車も出してもらって、
それで見たゲーム、アントラーズを愛する人の前で、そんなことを言う私は
我ながら本当に鬼か悪魔かと思う、冷酷というか思いやりのない奴で。

たくさん見た、ここへ来ないと見れない風景を―それを欲していたかは別として。

乗せてもらうくせに30分遅刻して(今思うと、吉澤くんが弾丸ミドルを決めたというから、
やっぱり2時間早く出発して鹿島ユースを見るべきだったのかも)到着はギリギリ。
階段を駆け登り、ホーム側ゴール裏2階席(いただけるのがサポシなのは
分かっていたし、黄黒の31番をまとって一悶着すれば反対側へ行けることも
話には聞いていたけれど、実行する気力体力がないのも自覚してました)の
通路へ飛び出した瞬間にキックオフ。間に合った―安堵もつかの間、長い背もたれへ
もたれかかった私を揺さぶり、気分を悪くしたのは、デジャヴでした。

スタジアムを吹き抜ける風。視界が揺れて視線が何度もピッチから外れる私。
まともにボールを運べないレイソル―繰り返される光景。毎度毎度の悪夢。
いや、夢じゃない、非現実でもない、あまりに“私の日常”と癒着してしまった
つまらないサッカー。点を取れる気配なんてどこにもなく、私は、似たような気分を、
同じ思いを、1週前、柏の葉で味わい、その前は国立で味わい、その前は…。

リピートを苦痛だと―レイソルをストレッサーと感じている、そんな現実を
突きつけられました。つまり、それだけ、私はレイソルに思い入れがあると。
ミツルから笑顔を奪ったレイソルなんか、見たくない。

それだけならまだしも、アントラーズも19番と26番があまりに消失していて
(誓志さんの存在が希薄だったのは本当に残念です…昔の野沢さんとそっくりです。
あの頃の野沢さんと比べれば動くし、だから使われてもいるけれど、やはり
U-19ナショナルチームというフィルタを通して考えると、同じような位置にいます)
野沢さんが独力で突破しようと3人へ挑み阻まれるぐらい。レイソルは例によって
谷澤さんかゼホベルトがまぐれっぽい個人突破ができるかの賭けにのみ、
あ、あとセットプレー(これもラグビーのようにせめて相手ゴールの近くへ、と
ゲインを…って感覚で、見てて楽しいものじゃないです。そして、練習で
セットプレーの攻守ばかり念入りにやっているのを見るのも快くはないです)か。

お金払って見せるゲームじゃない、揃ってユースの選手が出ていた、この前の
同カードのサテ@日立台の方がはるかに見応えのある試合だった、ひどい、ひどすぎる。

もともとSさんとは試合そっちのけで美味しいものを食べまくるのがメインという
“前提”で観戦していて、ハーフタイムにも「まもなく後半が始まります」の
アナウンスにも全く動じず(それは慌てて戻ろうとする他の人を見て、
悲しいことだとは感じたけど)ひたすら売店巡り。客が少ないので煮詰まってて
タカの爪大増量で辛かった、でもやっぱりおいしいモツ煮、今年から新登場という
じゃがバタ(これが最高においしかったです!大きいのをくれた売店の人ありがとう!)、
他のスタジアムでは考えられないあったかさだった唐揚げ…店がやってなくて
食べられなかったものは磯焼きにオニギリにソフトクリームとまだまだどっさりあって。

何を見てたんだろう?―覚えてないです。くだらない話ばっかりしてて。
国立@FC東京戦では全く進まなかった時計も、ものすごい勢いで回転してくれてて。

サイド攻撃とか、意図は何も感じなかった、ただ、練習でラインの高さについて
結構しつこく言っていたせいか、それとも永田さんのプライドなのか、とにかく
ラインを高くキープしてて、オフサイドを何度か取っていた…そして聡太さんが
ベンチに回ったのは仕方ないとも思い、悔しくもあったけど、渡辺毅さんは
今まで積もりに積もっていただろう“もの”を率直に表現してて、本当、
聡太さんも負けずに、早く柏の葉での失態を挽回してほしいと思った…それくらい。

茂原さんのゴールは、気がついたら入っていた―あれは、エアポケットのようだった、
その2手前には決着がついていたような気がする。でも、その記憶は2点目と混濁してるかも。
(追記:1点目は浩二さんのクリアを拾って打ったものでした。やっぱり上のは2点目)
新井場さんをボランチに据える感覚は理解不能です。さすがはベンチ前のエリアを
コーンではなく(蹴っ飛ばして広げてしまうから)ライン引かれてしまう監督は違う。

私は、勝利を望んでいたかといえば、そうは言えない、どっちがゴールを決めても
喜べないのは分かっていたし、実際2点とも喜べなかった…チャンスやピンチでの
リアクションは周囲と正反対だったけれど、ホーム側ゴール裏にある1ゲートで、
14番のシャツを着て、同時に隠しもせず20番のリストバンドを長袖の下へ巻いた私は、
もう、それが、今の自分のたどり着いた場所なのだと、素直に認めるしかなかったんです。

日に当たるのは嫌だと言って、2階席の一番バック寄りへ行ったくせに、
Sさんが日が差してきたからもう1段上がろうと試合途中で言ってきた時は…その間、
接触で永田さんが足首を傷め、ほとんど動けないままタンカで運び出され、
(同時に左膝を痛がっていた近藤さんも心配だったけれど立ち上がってくれた)
どうにかこうにか戻ってくるまで、私は、食べかけのじゃがバタの皿を左手に、
プラスチック先割れスプーンを右手に、微動だにできず…それが私の真実。いや“定義”。

もとい、行動原理。

ややあって、永田さんに代わり聡太さんが出てきた―ラインコントロールが
余計不安になった(Sさんの言う通り、聡太さんは本来ストッパータイプであって
真ん中をやるのは野沢さんのFWと同じぐらいの消去法)し、相手のツートップも
深井&中島の、特に深井さんの裏を取るスピードが恐ろしい組み合わせになっていた、
でも野沢さんが下がってもリズムは作れず、さして危機らしい危機もなく時は過ぎました。

ミスをすれば叩かれる、非難される―DFならより当然のこと、でも、6月になっても
“叩かれることさえできなかった頃”の記憶に囚われて感慨に浸る私がいます。
聡太さんが普通にプレーしていること。浩二さんがケガ前ほどのプレーではないこと。

怖いのは、批判よりも、叩きよりも、連敗よりも、笑顔が消えたことよりも、
何より、ケガをして、ピッチに立つ資格を奪われること。サポーターに
フットボーラーとして見てもらえないこと。人の口の端にものぼらないこと。

双眼鏡…もとい片眼鏡を借りて永田さんを探します。いません。思い出したかのように、
教えてもらって、羽田さんを探します。メインの、いつも選手がいるところ、
内田さんとなぜか1席離れて、いつものように足を前のシートの背もたれへ乗せ、
時折笑みをこぼしたり、頬杖ついたりしながら見ている羽田さんを見つけて、
攻め込まれているのに、試合から意識がぶっ飛ぶぐらい切なくなりました。

私は…この人が帰ってきたら、ここへ戻ってきたい。それは嘘じゃない。
それだけは偽りじゃない。私は、この人を忘れてしまうのが怖いんだ。
だから、センターバックだのラインコントロールだのユース代表の3バックだのへ
執着しようとあがいてるんだ、それに無理がきているから…永田さんほどへ
自然な移行、“オーバーラップ”ができないから、U-19へ執念がわかないんだ。

聡太さんのように、金古さんのように、いつか、いつか…いつなんだろう?
また、今年も、次会うのは夏休みの一日店長なんだろうか? 春先に見た、
浩二さんとロングキックを蹴る姿へ覚えた感慨は、頼りにしてはいけないんだろうか?

だからエンジ色が正視できなくなっただなんて、無茶苦茶なことを言い出して。

宇野沢さんのゴール、フィニッシュ自体はFWなら決めなくてはならないもの。
だけど、山下さんが水曜に負傷して急遽回ってきた出番で、守備にも尽力した彼が、
得点後に見せたのは、笑顔ではなく…少しも嬉しそうじゃなく、その代わり、
左手の拳をぎゅっと握り、腕を突き出した先…それはベンチの監督だったと思います。

そんな姿がビジョンへ映って、私は反対側にいたからそれを見た―今日一番、
忘れられないもの。この目で見たと言えるか、若干微妙だけど。宇野沢さんらしい、
強い感情をこちらも受け取った―見たか、と。見たか、俺のゴールを。

2階席は、選手個々の判別がほとんどつきません。ただ、布陣の理解は容易で、
鹿島の前線と守備陣の乖離も、永田さんのラインコントロールも分かりやすかったです。

羽田さんがスタンドから消えるのを見送り、ピッチへ視線を戻すと、またしても
深々と頭を下げて回るので独り戻りが遅れる深井さんの背中と、反対に、
数は少ないとはいえ頑張ってくれたサポーターへ挨拶するレイソルのイレブンがいました。

赤いビブスを着て、ちょっと不自然な歩き方をする人が、聡太さんへ軽く
ハグしながらだったか、それはよく見えなかった、でも、コツンと拳で頭を叩いた、
その人が他の選手とも喜びを分かち合ってて、そのパンツへ入ったナンバーで
ようやくそれが永田さんだと確認する(やっぱりあの髪型は似合ってないですよね?
私は少数派でもそれを主張し続けますよ!(笑))と、心がようやく満たされました。

見たかったもの、欲しかったもの、手に入れると意外にあっけない…長続きしない、
高ぶらない、相手が相手だからかもしれない、でも、開幕戦以来だと思う。
開幕戦は完封じゃなかったけど…守りきれた喜び。DFの仕事をやり遂げた達成感。

ゴールに比べたらささやかな、でも、欲しかった喜び。それを彼らは私へくれた。
また、騙されたように清水戦のチケットを買うのでしょう―騙されるというか、
賭けをするというか、何が待つのか分からない不安を買う、それが途方もない幸せだと
忘れかけていた私へ教えてくれた人は(Sさんももちろんそうなのだけれど)
横浜の空で、大好きなチームを見ているだろうか? ありがとう、私は忘れない。

もうくだらない言い訳を自分で産出してごまかしたりはしない。
試合が見れること自体が幸福なのであって、その繰り返しなんて至福の極みなんだから。


本日の戦利品(左上は違います)たち。
鹿島のガチャガチャピンバッジは
ちゃんと桜井さんの写真で羨ましいです(笑)
ちなみに出たのは満男さん。
下に敷いてあるのはSOCIOの日付入りフラッグ。
#2・#16・#10という人選etc.が不評で
捨てられそうなのを、本山愛の破片で引き取ってきました。
さすがにこれ振って柏は歩けませんよ(苦笑)


>私が大ファンの鹿島ユースサイト管理人様(はぁと)
今日は本当にありがとうございました。取り返しのつかない後悔をするところでした。
(吉澤くんのゴールについては触れないで下さい、やっぱり痛いので(微苦笑))
今更なネタかもしれないけど、「中野太陽会」様のblogで見つけたこれを捧げます。
蹴球的飲会
薬を飲み続ける限り、基本的には無期限禁酒の私ですが、サッカー見るのと同じぐらい
サッカーについて語るのも好きなので、これからもよろしくお願いします♪


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