Land of Riches


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 2004年01月01日(木)   あけおめことよろ2004。 

新しい朝が来た、希望の朝が―というわけで、何がめでたいのか分かりませんが
あけましておめでとうございます。昨日倉庫で最後に「今年1年お疲れ様でした」という
アナウンスが流れて、その後に元旦は早出組は7時から…なんて言っていて、
レギュラーで働いている人(社員もバイトも)は年がら年中同じ仕事をしていて、
元旦だっていつもと変わらないのに、それでも時候の挨拶は必要なのかと考えて、
どうせ同じようにしか過ぎゆかない時間ならば、季節のイベントを楽しむ方が
まだメリハリがあっていい、という結論に達しました。人生楽しまないと損ですもの。

鬱が本当にひどかった頃は、嫌がおうにも時間の流れを意識させる年末年始が
大嫌いだったんですけど、嫌っていても時間は流れてしまうと知った現在では、
どんな瞬間であれ、その一瞬一瞬―歴史上のその瞬間しかありえない今を
できるだけ良いように(曖昧な言い方ですが)過ごせたらいいなと思ってます。

先のことを考えてもしょうがないですから…だって、今こうして自分が
千葉にいるのは、何度も書いてますが想像もつかなかったことで、
そう考えると人生なんてどこでどうなるか分かりませんから。ただ、良くないのは
そう考えて人生設計を放棄してしまった節があるところですが(苦笑)

今日から五輪代表はU-23、ユース代表はU-19ですね。ソラミナ運営当時、
U-19をU-20と呼べるようになったことがとても嬉しかったのを思い出します。
私はいまだにソラミナを時折読み返すのですが、以前電話でその話をしたら
フラット9仲間Sさんもときどき読み返していると言ってました。
書こう書こうとしてまだ書けてない相馬さんの挨拶のところで書くつもりの
感慨だったんですけど(ダメじゃん)人は剣心の言う通り(微苦笑)
常に移ろい変わっていくものだけど、どれだけ趣味が変わったとしても、
過ぎた時間は消えないし消せないのです。たとえ記憶から忘却されたとしても。

それが人生、それが歴史、それが生き様。

…初詣に行ってから(元旦に行くなんて珍しいです)国立へ向かおうと思ってます。
決勝初めてなんで、本当に楽しみです。雰囲気から。タイトルのかかった試合は
幸せなことに何度も見てますけど、でも天皇杯は独特だと思うので。


初詣で三列縦隊組むとは思いませんでした(苦笑)
人ごみがいやなので、元日に初詣する習慣ないんですが。
おみくじは「吉」。願いが叶うのは
しばらくたってからなので辛抱せよ、という
ご神託でした。ちょっぴり複雑です。


天皇杯決勝独特の雰囲気は、対戦する両チーム以外のサポも、年のはじめの
恒例行事として訪れるためかもしれません。ちょっと出遅れた感もありますが、
試合開始45分ほど前に国立へ向かう人々の服装は、ほとんどが普通の服装。
(普通というのは、どこサポだか分からない、という意味です。
ちなみにさりげなく身に着けたグッズで判明した他サポは、見かけただけでも
鹿島・浦和・清水・FC東京・仙台・大宮・福岡。あとやたら目立つのは、
揃いのウェアを着た高校選手権出場組。たまたまですが、目の前に某高校の
J2入り内定DFくんがいて、磐田優勝で喜んでいたのがちょっとおかしかったです。
他にも周りにいたのはサッカー少年〜青年が多くて、リアクションがいつもと
違った感じで新鮮でした。嘉人さんと中山隊長はやはり支持率が高いです)

それでも全席完売で先に埋まってしまったのが磐田側の自由席なあたり、なんとも。
最上段で立ち見を余儀なくされたのですが、立ち見でも立ち見の一列目を
確保できただけでも幸せだったのです。だって後ろの柵に登っていた人も
少なからずいましたから(そして、この柵があるのは磐田側だけだったり)

スタメン発表のときにかかる曲が、いつもホームで流れている曲だったり、
もちろん国歌斉唱があったり、とにかく素敵な空気を満喫できました。

試合は勢い任せに攻め立てるセレッソが時折ぐっと流れを引き寄せるものの
攻めきれずにいる間にジュビロのパスワークが噛みあってきてピンチに…の
ジェットコースター。セレッソはハマるとすごいとよく言われますけど、
今日もまさにそれ。後は決定力とボールを確実に保持し続ける技術(なんだかんだで
ジュビロとセレッソの最も大きな差はここだったように思います)があれば
結果へ結びつきそうな気がするのに…。一方のジュビロは、スロースターター気味。
とにかく名波さんが凄かったです。あの人も確実に年老いているのに、それでなお、
その左足で予測を超えたボール捌き―観客がうなるパスを繰り出すのです。

実は両チームとも後ろがおぼつかない(前半の洋平さんの自作自演っぷりには
鹿島時代を知る者として恥ずかしさすら)部分があって、それが試合の
ドタバタぶり―よく表現すれば白熱ぶり―を演出していました。ここが後半になって
落ち着いた分だけジュビロは優勢に立ったといえるでしょう。それは同時に
トップの枚数ばかり増やしてしまった(4人がゴール前で立ってボールを待ってて
どうするよ、と)セレッソが立ち直らせる余裕を与えたともいいます。
セレッソ守備陣は、よく言われていることではありますが個々の守備能力が
それほど高くなくて、柳本さんなんかは昔通りに下手なままで、フィジカルが
下がっているので、どうしようもなく切ないCBに成り果ててしまったのです。

ジュビロの、遼一さんのキープ(印象に残ったプレーがパスでもシュートでも
ないあたりが彼っぽい)や成岡さんの正確なキック(あとはもっと試合へ
積極的に絡もうとする姿勢が欲しい)などから作り出されるチャンスも
ゴールを揺らすまでにはいたらず、まるで試合は約束されていたかのごとく
ベンチの“彼”を迎え入れたのです。そう、ジュビロがベンチに置いた
唯一ロジカルに有効な交代選手・中山隊長を。俄然盛り上がるジュビロサポ。

そして、病み上がりながら体を張ったプレーでチャンスを引き寄せた中山隊長。

プレーヤーとしてというか、一人の人間として持っている底力が凄いのです。
遼一さんのパスも良かったし、決めたグラウは偉いと思いますけど、全ては
そこへいたるボールをジュビロへもたらした…そんな空気を国立へ生んだ
中山隊長が素晴らしいのです。エモーショナルな効力を持つ選手は少ないから。

とにかく新年から素敵な遼一さんのベンチ生着替え優勝を見られて良かったです。
菊地さん成岡さんも1年目でカップウィナー。二人や他の若手は、まだまだ
自分の手で勝ち取ったという実感が乏しいのか(成岡さんなんかは共同通信の
決勝パンフで表紙を飾ったように、彼のゴールがなければ決勝へ来れなかったほど
活躍しているのに)それほど喜んでいるようには見えませんでしたけど―それでも
菊地さんが誰かスタッフにいきなり背中から飛びついておんぶされていたのには
少なからずビックリ―そんな思いもまた、次なるタイトルへの原動力になるわけで。

中山隊長はもちろん嬉しそうだったし、それ以上に…名波さんがどの選手よりも
ゴール裏のサポーターの近くへ来て、ガッツポーズを繰り返していたのには
心底驚きました。同時に、オーロラビジョンへ映し出される破顔一笑が、
あまりに久々に見る素晴らしいスマイルだったので、本当に嬉しかったです。
チームが若くなって、もうかつての弟分たちでさえベテラン扱いされるような
メンバーになってしまったジュビロにおいて、誰よりも献身的に働いている
名波さん、すごく嬉しかったんでしょう。私はそんな彼を見られたのが、
決勝最大の収穫でした。そして同行のポンちゃんは遼一さんの突破に大満足。

大晦日に「廊下の伝言板」へ伊達巻が買えなかった話を書いたんですけど、
今日帰りに千住のイトーヨーカドーへ寄ったら、おせちが全品4割引だったので
喜んで買ってきました♪ 他にもパン売り場で20%引きのシールが貼られた商品へ
40%引きが貼られるのをすぐ後ろで待ってたりする、嫌な客をやっちゃいましたが。
これも「廊下の…」へ書いたことですが、ちくわぶを知らなかった以外に、
桜餅が関東と関西では違うことも知らなかったです。関西の桜餅を、こちらでは
道明寺というのですね。私から見ると関東の桜餅はなんか硬そうで嫌なんですが。

明日は早速働きますよ!(涙)あー、正月がなんだー、2回戦がなんだー!!


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