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 2003年09月11日(木)   Look to the sky 

少しずつサッカー好きが職場で広まっていて、職場でも聞かれるわけです。
「セネガル戦、見てた? 1点決められた時、『やっぱり?』って思った?」
私が真面目に見てないのは意外なようですが(アンダーエイジ好きまでは知られてない)
やっぱり、とは思いましたよ。内心「千葉少年男子選抜最強!」とも思ってましたよ。
(千葉選抜最強説をご存知ない方は、某ヤクザ系サイト「H」を参照のこと)

でも、だけど―私は代表の負けなんて望んでません。どんなメンバーで、どんな戦術でも。
代表は強くあってほしい。自然な願いです。かつて、あれほどまでにフル代表中心の
生活を送っていた者としても無論、それ以前に、この国に生まれたサッカー好きとして。
「強い代表」の定義は人それぞれでしょうけど(特に結果と内容のどちらを重視するかで)
現在のジーコジャパンが到底そう呼べないのは、多くの人が認めるところのはず。

小野&本山の奏でるハーモニー、いたって個人的なコンビネーションが、皮肉にも
ジーコジャパンが目指しているものだと指摘する人がいます。それはともかく、
二人を見て、久々に心が熱くなって、やはり、現在、私がフル代表戦を見る姿勢には
私の心の変化(ぶっちゃけると醒めてしまったか)だけでは語れない部分があると
思いました。自分が喜びを感じる対象が破壊されていくと人は悲しみを覚えると
スピノザも言っています。今のフル代表と五輪代表は、明らかに右肩下がりで、
かつて(それもさして遠くはない過去に)好きだったものが壊されていく現状に
(あえて何が原因かは書かない)耐えられないのです。まだ、一向に進歩のない
ユース代表@上の世代の方がマシです。退化はしてませんから。進歩皆無でも。

#どうでもいいですが、今、前述の「H」の最も古いレポートの最後に書いてある
#文を見て泣きたくなりました…時の流れは残酷で、大抵の期待は裏切られて。

韓日戦のU-22が発表されましたが、正直フル代表よりも解せません。フル代表は
選考理由が最悪だとLRでも書いてますけど、U-22は分からない分、それより劣ります。

どうやって贔屓目で見ようとしても消せない“ジュビロ磐田”の陰、そうやって
自分をなだめようとしても理解できない「12針縫う怪我をしたばかりでヘッド不可の
前田の選出」。「ワールドユースに向けて選出を手控えるとされているU-20世代からの
選出者は徳永と菊地」やら「ストッパータイプばかりのDF陣」やら「高松以外、
全員背の高くないFWとサイド選手の関係」やら、前々からの謎は深まるばかり。

Sさんに言われて気づいたんですけど、アジア大会でも遼一さんは出場できない
コンディションなのに連れて行かれました。あれも韓国―銀メダルを獲得した時に
見えていた朧げな希望はかき消され、綻びだけが時と共に広がり、今ではU-22という
チームに対して前向きな思いを抱くことさえ難しくなりました。彼らはできる選手、という
願いでは決してない認識があるからこそ、でしょうか。それが過去の残影かどうかは
どうでもいいです。彼らがアテネへの道をもし閉ざされたら、それもまた「谷間の世代」の
一語で片づけられてしまうのでしょうか? 全ての責任は彼らのうちにあると。

彼らが正しい評価を受けないのが、何よりも悲しいのです。あの頃から、ずっと、ずっと。
…作られた熱気も、冷めた目も、本当は彼らに相応しいものじゃない。

前進を止めたU-20だって悲しいです。U-18も、結果こそ出してますけど(それで
十分と言われればそれまで)U-20をぐっと洗練させていくとああなるのか、これからも
この方向で磨いていくのか、と思うと、素直には喜べません。代表を見るのが悲しい、
カテゴリーが上がれば上がるほど希望が持てなくなる、こんなのは嫌です。嫌だ。

…代表中心の見方なんて間違ってると言われるかもしれません。でも弱い代表は嫌。
嫌なんです。それはサッカーの楽しさとかとは別で。とにかく、とにかく。

2003 9 12 wrote.


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