Land of Riches


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 2003年05月06日(火)   Soul The Future Love―夢を見たいから 2003 

約24時間後には再び東京へ向けて出発せねばならないかと思うと、GW明けで忙しすぎる仕事と、
全てにおいてリカバリーの遅くなった自分が恨めしくて恨めしくて仕方ありません。

昨日付の最後に(自分が忘れないように(汗))殴り書きしましたが、GWの遠征は、
試合そのもの―ピッチの中よりも、外側に関して思うところの多い時間でした。
お金と時間、何より情熱を注ぎ込める対象たる「趣味」があること、
それを持たない人が周囲にたくさんいるんで、自分は浮いてはいるのですが、
でも、私は幸せだと感じてます。たとえ、離れない…消えない恐怖から目を背けるために
常に走り続けていなければ、何かにのめり込んでいなければ不安になってしまう心にしても。

永遠なる生存を望む本能と、永久なる安定としての死を招く破壊を求める本能。
極端ではないにしろ、私の中でも両者は激しく競り合っていますよ…知らない言葉、
見知らぬ概念を提示してもらえる喜びが虚実空間にあるから、私はそこへ入り浸るわけで。

この世に生きる人間の圧倒的大多数は私にとっては縁のない他人で、それなのに、
いや、だからこそ、共通の話題「サッカー」を通して語り合えるのは至上の幸福。
そうでなくても、沼津港直送の串焼き烏賊を手渡してくれる時に、赤の他人たる
私の焦げた肌を気遣ってくれる人だっている、それも幸せです。小さいですが。
「くるくる回るお寿司」が満たしてくれるのは三大欲のうちの食欲だけかもしれませんけど、
美味しいものを食べ、ゆっくりと眠り、愛する人と一つになる…当たり前の欲求だからこそ
満たされたくてしょうがなくて、じたばたして、リスクとしての恐怖も味わって。

私は、誰かを愛する行為そのものを忘れました。私が愛しているのは記憶の中の残像だけ。
人は優しくしようと思ってできるものじゃない、相手が優しくしてもらったと
感じることができるだけ―目の前にいる“貴方”は、霞みゆく残像の足元にも及ばない、
それを分からないから醜いのです。誰もが自分と同じ嗜好を持っているという思い込みは
自分が親切でやっているつもりの行動全てをかき消すのですよ。私は言葉遣いの端くれ、
貴方の紡いだ心無い(それでも貴方にとっては本音の)言葉に、過敏なまでに傷ついているのです。

…そもそもあの人はこれを読むのだろうか? 読むわけないよなぁ…(遠い目)
人間は自分の思考より趣味を否定された時に機嫌を損ねる、という箴言を突きつけてやりたいですよ。

毒はこれくらいにして、U-18の話を。U-18を2試合、U-22を1試合見たわけですが、
U-18は選手の良さを見出すのがメインだったのに対して、U-22は持ち味を出すのは当たり前、
いかに欠点も補って総体的にプレーするかをシビアに見る感覚で、楽しめませんでした。
私がユース代表を何代も繰り返して見るのは、高校を卒業してプロ生活を踏み出すあたりまで、
この時期は選手が一番劇的に変化するためかもしれません。だから、そもそも、
二つの代表を同じように“愉しむ”なんてのが、無理な話なんでしょう。
それにしても、U-18は楽しくて、U-22がそうでないのは、納得いかないのですが。

※記載の順序はランドで配布されたメンバー表のままです。ポジションは適当(吐血)
どんな練習試合でもきちんと配ってくれるのが、1969の良さ。

GK:三栗寛士くん(駒大)・松井謙弥くん(磐田ユース)・稲田康志くん(C大阪U-18)
対戦相手との力量の関係で、それほど出番はなく、どう評価していいのか分かりません。
現時点では松井>稲田>三栗と見なされているようですけど。まあ、佐野裕哉さんの得点は
スーパーファインゴールでしたから(唐突に…でも彼はキレキレでSさんも満足?(実は微妙))

CB:増嶋竜也くん(市船)
今回の遠征最大の発見。29日時点で「市船の増嶋」と言われてポジションすら
分からなかったのが嘘のような惚れっぷり(笑)決して弱くはないけれど、強さより
うまさが際立つ守備、そしてマイボールの操り方は独特すぎて周囲がついていけないことすら(笑)
要するに「やぶさんのツボを押さえた選手」(Tさん談)らしいです。
プレースタイルが羽田似という説(by Sさん)も。しかも市船の先輩・聡太さんを
私的に超えてしまう美形ときたもんだ、これで惚れずにいられるかっつーの!(爆)
思わず携帯で写真を撮ってしまいましたが、ファン応対でほとんどの選手が初々しかった中、
市船コンビ(もう一人は言わずと知れたカレン)は慣れた物腰でした。さすが。

CB:吉弘充志くん(広島皆実)
ヨシヒロ・ミツユキくん。贔屓というフィルタリングをかけなければ、CBで
一番頑張っていたのは彼だと思います。中央も端もそれなりにそつなく、といった印象。
練習後はサンフユース陣(なぜか動きの素早い高萩くん除く)と一緒に行動してました。

右アウトサイド:中村北斗くん(国見)
ご存知、某プロ野球選手の弟。選手権をテレビで見たままの駆け上がりを見せてくれたので、
特に改めて記載したいことはありません(微笑)その走りはパワフル。

CB:松下幸平くん(静学)
Jリーガーへの最短距離ともいわれる静岡県予選・最優秀新人の受賞経歴を持つ堅実なCB。
DF陣にとって、FCのカメルーン練習生トリオとの対戦は貴重な経験ではなかったでしょうか。

CB:大河内英樹くん(青森山田)
1969戦で佐野さんに抜かれまくり、速攻で外されてしまったのですが、その後に
ペットボトル係となって配る際、目の前で投げやりにボトルを捨てたのを見てしまい、
プレー以上に株が急降下。FC戦でも巻き返せず…今後の逆襲に期待。

両アウトサイト:小林祐三くん(静学)
1969戦では左、FC戦では右サイドでプレー。学園ではどこが本職なのか知りたいかも。

右アウトサイド:永田真志くん(大津)
「永田!」という声が飛ぶとビクビクしてしまうのが私の悲しい性(苦笑)
きれいなクロスでアシストを記録しました。小林くんよりは多少縦突破属性高め?

CB:丹羽大輝くん(G大阪ユース)
「丹羽、全員の名前を叫んでメンバーを教えてくれ!」という観客の無茶なリクエストにも
応えうる怒涛のコーチングは健在。実際、私が菅沼くんの出場に気づいたのは、
彼が“ミノル”のポジショニングを修正していたから(微苦笑)その他にも
少年サッカー教室あり、関西弁ありの超充実した内容。合い言葉は「ボール見ろ!」
178cmとさして大きくはないけれど、空中戦にも強く、また果敢に取りに行く姿も男前。
しかし、ピッチ内もさることながら、シャワールームへ向かう際に“子分”を
引き連れて歩くさま、その歩き方が「大人の風格」を軽く飛び越えて、
もはや「親父の貫禄」だったのにはメロメロ(爆)あまりの強烈なオーラに
写真のリクエストも恐る恐るでした。ファン応対で微塵も笑みをこぼさなくても
“丹羽っち”なので許します(笑)北京五輪のキャプテンは任せた!

CB:森下俊くん(磐田ユース)
久しぶり♪…で合っているんでしょうか?(苦笑)

CB:青山直晃くん(前育)
だから前育って言ったらAさんに「そんな名前の学校はないんだから」って怒られるって(微苦笑)
そんなAさんは、利き足が頭くさい青山くんのおぼつかない足使いに悲鳴をあげてました。
母の愛にはきちんと応えるように、いいですか?(笑)

右アウトサイド:高柳一誠くん(広島ユース)
紫のユニを着て声援を送っていたサンフサポさんが羨ましかったです。
FC戦の1本目だけでしたし、それは(微苦笑)彼のプレーは手堅かったです。

左アウトサイド:渡邉圭二さん(名古屋)
いわゆる育成網に引っかからず、グランのスカウトによって発掘された新星。
縦へ縦へと突き進むスピーディな動きで、その名をこちらへ刻み込んでくれました。

FW:カレン・ロバートくん(市船)
なぜかシュートが枠に飛ばないストライカー。1969戦では逆サイドにフリーの選手が
いたにもかかわらず、独走してシュートを放ち「お前はその選択しかなかったのか!」と
大熊監督に怒鳴りつけられ即座に外されるという憂き目に。ギャラリーの知名度は抜群。

ボランチ:鈴木智樹くん(札幌U-18)
噂に聞きし北の逸材。アグレッシブなプレーで中盤の任を担いました。

二列目:寺田紳一くん(G大阪ユース)
Tさんお気に入りのゲームメーカー。さらっとスルーパスを出し、アシストゲット。
ピッチを離れると爽やかな笑顔を振りまき、あどけないファン応対で私的好感度UP。

中盤:谷口博之くん(横浜Mユース)
現在プリンスリーグでゴールを量産中のMF。そのままの勢いのアクティブさ。

二列目:梶山陽平くん(F東京U-18)
いわゆるユーズヤクザさんの間では「ジジーコ」と称されているのですが、その理由は
45分で理解できました(笑)彼の周りでは、その老獪さにより、時間はゆっくりと流れます。
時を捻じ曲げる中盤の王者は、周囲をもそれに巻き込まないと力を発揮できない…。

ボランチ:中山博貴くん(鹿児島城西)
中盤で一番頑張っていたような印象を受けたのですが、FC戦で負傷交代。心配です。

ボランチ:青山敏弘くん(作陽)
誤審に泣いたエースは、かつて駒沢で永田さん率いる静学を沈めた張本人でもあります。
むしろ、彼が当時まだ1年生だったのに驚きを隠せません。随分と後ろへ下がったものです。

左アウトサイド:家長昭博くん(G大阪ユース)
2試合とも同じポジションをやっていたとは思えないぐらい、パフォーマンスに差が。
FC戦では絶好調で、魔法の左足を子供のように無邪気に振るい、サイドでゲームメイク。
30分×3セットのうち、1本目が最も充実した内容になったのは、おそらく彼のお陰かと。
ファン応対でも相手を翻弄する気まぐれファンタジスタっぷりを披露してました(笑)
でも、自分でも満足してたのか、表情がとてもイキイキしていたのを覚えてます。

ボランチ:高萩洋次郎くん(広島ユース)
いつぞやの練習試合から更に出世して、J2最年少出場記録を打ち立てたつわもの。
そんな彼のサインに価値を見出した人からリクエストされたのに対し、
彼が色紙に書き上げたのは人柄そのままの縦書き楷書でした…FC戦の方が良かったです。
ボールを取りに行くタイミングは絶妙なのですが、いかんせん身体が細すぎて
当たり負けしてしまうのが残念なところ。でも、ここは今後の改善が期待できますから(^^)
おそらく全員の名前を覚えることから合宿を始めていると思われる丹羽くんは、
彼をヨウジロウと呼んだりヨウジと略してみたり、試行錯誤中のようです。

ボランチ:枝村匠馬くん(清水ユース)
こちらも評判の高い「エディ」ですが、残念ながら持ち味を認識するには至らず。

FW:阿部文一朗くん(清水ユース)
SATVが3本目だけ彼狙いで撮影していたのが印象的。静選のエースストライカーか…
昨夏にSBSで見た印象のままの、強く、足技に少々難があるプレーを見せてくれました。

FW:三木良太くん(G大阪ユース)
この代表はU-22的には羨ましくなるほどタワー系FWが揃っているんですけど、
その中でも一番良かったような。丹羽くんは最後尾から彼の名を叫んでました。
1969戦ではガンバ勢がセンターラインを占める時間もあり、どうもこのチームの中心かと。

ボランチ:菅沼実くん(柏ユース)
必ずしも最前線が似合うプレーヤーではないとはいえ、三列目とは…大熊監督や
丹羽くんに位置取りを怒られまくる声は聞いたのですが、プレーはほとんど見てません(死)
リクエストもさらっと断っていた(その様子がかわいかったので許しますが)し、
彼に関しては楽しみにしていた分、今回は見なかった方向で行こうかと思います(苦笑)

FW:武田英明くん(前育)
育英勢はプリンスリーグのため、1969戦のみで離脱しました。

FW:平山相太くん(国見)
現メンバーNo.1の認知度を誇る長身。もちろん彼の頭を狙うという戦術が遂行されるのですが、
ああ見えて足技にたけ、本人も積極的に使って前へ進んでいく傾向があります。

FW:苔口卓也くん(玉野光南)
岡山が生んだ今年の注目株。4クラブの争奪戦の末、セレッソの強化指定に決定。
陸上短距離で全国優勝の経験があるらしく、前線ではサイドを吹き抜ける風。
その走りは見ていて爽快なのですが、上がるだけ上がった後のプレーがもっと向上すると
更に見ていて楽しい選手になれるのではないかと。人にオススメできるプレーヤーかも。

FW&CB:萬代宏樹くん(福島東)
選手権での点取り屋のイメージが強すぎて、一番後ろに回ったのには驚きました。
そんなに顔面偏差値が低いわけではないのですが、増嶋くんと同じ番号のウェアを
着てしまったばっかりに、私に「顔が良くない方の2番」という称号をもらってしまったり。

二列目:藤井貴くん(磐田ユース)
そもそも彼が二列目にいるとは少しも思わなかったのが全ての敗因。ゴールの起点となる
いいパスを出したものの、やはりそのポジショニングはストライカーのもの。
ボール扱いももう少しうまくなるといいかな、と思ったり。外見についてはノーコメント。

あ、抜けている人がいますけど、忘れたわけじゃないですよ。書くことが…(涙)
初見の選手が多いので、これでも頑張った方です。許して下さい。


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