anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

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2004年09月15日(水) いってきます。
今日の昼前に家を出るんだって
朝起きても実感がない

昨夜
高校時代の女友達TINAが
突然電話をくれた

「いまから餞別持って行くねー
 もうタクシーに乗っちゃったー」

慌てて着替えて
ファミレスまで車を飛ばす
ほんの数分の会合

渡された袋の中には
ほしかったものがたくさん
イヤリングと
USBケーブルと
欲しかった香水と
救急バン(…何故?)

「Kyoちゃん料理するから
 怪我とかしそうなんだもん」

TINAは言うけど
そんなヘマはしないよっ
一瞬
また「切ったり」してもいいように
そういう理由かって思った

受取った瞬間
「もう出発するんだよな」
って
すごく身に染みて
嬉しかったけど寂しくなった

冬寿と
一緒にいられればいいって
それだけ思ってた

何も
捨てていくわけじゃないんだって
そう思ってた

そう
確かに何も捨てていかない
捨ててしまうわけじゃない
家族も友達も過去も故郷も何もかも

ただ
確かにここに置いていく
置いていってしまう
家族も友達も過去も故郷も何もかも

「林檎」にメールを送った
少し不安なんだ ってメールを
返信は相変わらず
少し諭すような内容だったけど

わかってるよ
みんな捨てるわけじゃないし
捨てられるものでもない
私がこうやって存在する限り
全て私に帰属するものなんだって
私から離れるものじゃないんだって
わかってるよ

だけどね
やっぱり

私はここに置いていくのであって
家族も友達も過去も故郷も何もかも
この手で持って行けるものじゃないんだ
この心で持って行くことはできても

26年間当たり前のようにそばにいた
いろいろ問題のあった家族も
気が向いたらふらっと会うことができて
いろいろ助けてくれた友達も
辛いこともたくさんあったけど
楽しいことのほうが多かった過去も
世界で一番住みやすいって思う
大好きな福岡の街も

私の心には帰属していても
私の体に帰属するものじゃない
ないから

だけどそのほうが
きっとありがたいのかもしれないね
そう思う
私がきちんと私でいる限り
何もなくなったりはしないから

そう
置いていくって言ったって
いつでも話せる
いつでも思い出せる
いつでも帰ってこられる

話せる人はたくさんいる
思い出せる過去も山ほどある
帰ってこられる故郷もある

だから頑張って笑って胸を張って
新しい自分に飛び込もうかなって
思う 思える

というわけで
4時間後には機上の人

行ってきます。




私信…かな?
 見てくれているかどうかわかりませんが、サトミさん。
 頑張らなきゃ頑張らなきゃって言い聞かせるのは辛い。
 それによって前に進めるのであっても辛い。
 頑張らなきゃいけないという現実と ダメな自分と
 対峙するのはとても辛いんだって私は思う。
 私には何を言ってあげられるわけでもなく
 何かを言う資格もないのかもしれないけど
 他人に強制された自分ではなくて
 自分が認めた自分であればいいんじゃないかなって
 私は最近では思えるようになってきました。
 みんながみんな、そう思うとは限らないわけだけど
 泣き虫でもワガママでもヘタレても何でも
 自分が少しでも認めてあげられる自分ならいいじゃない?
 って、そう思っている人もいます。ここにも。
 ゆっくりお休みする時期もきっと必要だよぅ。

私信2兼言い訳?
 えっと、ある方の日記で行われた企画に参加して
 「お題」を頂いているわけですが
 …お題が難しすぎるのと(頭で考えちゃうから…)
 なにぶん最近パソコンを立ち上げていなかったこともあり
 実行するまで少し時間がかかりそうです…。
 ごめんなさい、五十嵐さんっ、きっちり書きますから!
 (メールで言えって話ですが、携帯からアドレスわかんないのよー)

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。
written by:Kyo Sasaki
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