橋本裕の日記
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2002年04月10日(水) マインドとハート

 小説や詩が好きで、自分でも書いているというと、「国語科の先生ですか」と訊かれる。「数学科です。大学では物理を専攻しました」と答えると、たいていの人が意外な顔をする。

 よく文系か理系かという分類をする。数学ができるかどうかが決めてのようだ。私はこうした分類では、いちおう理系ということになるのだろうか。少なくとも理詰めでものを考えるのは嫌いではない。むしろ昔から好きだった。

 しかし、私は文学もまた大好きである。詩や俳句も好きだし、自分で自分を理系だと考えたことはあまりない。だから、文系だの理系などという分類は、私自身は腑に落ちないのだが、あえて訊かれれば、「私は頭(マインド)は理系だけど、心(ハート)は文系です」と答えることにしている。

 バーナード・ショウが美人の女優に結婚を申し込まれた。「きっとあなたのような聡明な頭脳をもち、私のような美しい肉体を持った子供ができると思います」と詰め寄られて、ショウは「いや、やめておきましょう。あなたのような頭脳をもち、私のような肉体を持った子供ができたら悲劇ですから」と答えたという。皮肉屋のショウらしい言葉だ。

「理系の頭と、文系の心」などと、こなれない表現を使ったが、要するに「聡明な頭脳と、やさしい心」ということである。「聡明さと優しさの調和」が私の人生の理想なのだが、これは万人にとっての理想でもあるのだろう。


橋本裕 |MAILHomePage

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