罅割れた翡翠の映す影
目次過去は過去過去なのに未来


2001年10月19日(金) 大脱走計画。 缶太郎

…もうこの店いいわ。
飽きた。
ってか、もう見込み無し?
とりあえず、僕は引き金になる。
それがこの店の再興の引き金になるか。
破滅の引き金になるか。
それとも不発にする事が彼らに出来るのか。

いずれにしても、この店でこれ以上続けていたら、狂う。
少なくとも直接的にアンタ達殺したくはないから。
その前に僕は出て行く。
但し、置き土産は残していくよ?
どちらが人生舐めてるかって、教えてあげるために、ね。

僕の、と言うより黒が昔言われた事。
ruinbringer『破滅を呼ぶモノ』。
久々にそう呼ばれたモノになってやろうか。

僕だって生きて居たい。
僕を望んでくれる場所で。
アンタには、それが判らないんだね、マスター。
人の痛みを、アナタこそ理解してない。
四十にして成らずは恐るるに足らず。
アンタ如きの心では、僕にはガキにしか感じられない。

だから、最後の忠告をするのは僕の役目。
汚れ役なんて僕にこそ相応しい。
先輩と僕、二人に言われて気付かないなら。
アンタは自分のコメカミに引き金を引く事になる。

まぁ僕はそれでもしぶとく生きてくけど。
アンタは挫折を味わった事があるか?


Jade |MAILBBS

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