続・無気力童子の紙芝居
DiaryINDEXpastwill


2008年09月02日(火) 美しくあること

あら 8月は一回も書いていないのか ちょっと驚いた


さて
このごろ少し関わるようになった女性の話

好きになった彼のために 彼の理想の体型を目指す
目標まで20キロ近い けれども恋の成就のために彼女は努力する
彼女は言う
「綺麗になって彼に見せたいんだ 見て欲しいのは只一人」

そう言い切るリッパな乙女は
わたしには直視できなくて

そして思い出した
書こうと思っていた、8月の、はじめのこと。


わたしは このところ不摂生な上 ほとんど身の回りに気を遣っておらず
すっぴんで出歩く体たらく
だけれど先月 きっかけは忘れたのだけれど 美しくあろうと思い直し
少し 気をつけている

だけれども 友人に
「何のために綺麗にしようと思うんだい?」

そう尋ねられて 困った

自分のため?
自分の、何のため?

友人はさらに言う
「女の場合は異性への意識と、同性からの視線だけだと思うが」

さあ わたしの場合は
どちらかといえば 「同性からの視線」に類するのだろうか

着飾ることは 武装すること
隙のないコーディネート、ギリギリの色使い、変則的な露出
表層には油膜
世界とはレンズ一枚隔てて 立つ

そのときのわたしは「嫌いな女に文句を言わせないため」と答えた
「嫌いな人のために努力するのか、なんだかもったいない」と言われた

本心とは少し違う回答だったので あぁ誤解されたかもしれない と思った
だけれどもその少しのニュアンスの違いは
色画用紙の表裏くらい分かりにくいものだから
自分でもうまく言い表せない

負けていたら 歩けない
負けていたら 飲み込まれてしまう
そういう恐怖感が常にある
すれ違うビッチにいやに反応するのも
弱いもの醜いものが持つ劣等感や被害妄想が原因に他ならない

わたしは 恐れているのだね
醜いと言われることがいやなのだね

どうしようもないやつだな 


めぐろう |MAIL

My追加