J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2004年05月21日(金)    その。お父さんが。直会に工藤さん出て貰えって。

J (3.秘密の恋愛)

7. 葬式 (9)


レイは涙で腫らした目をしていました。
「レイちゃん、このたびは、急で、。」
「いろいろすみません。この間はありがとうございました。」
「いや、何、構いはしないさ。で、いいのか。もう葬儀が始まるんじゃないのかい?」
「ええ、」
「じゃあ、早く戻りなさい、僕には気を使わずに。」

レイは少し困った顔をして。
「それで、なんですけど。」
「何?」
「いえ、その。お父さんが。」
「お父さんが、何?」
「直会に工藤さん出て貰えって。」
「ナオライ?」
「ええ、この間のお礼もしたいから、って。」

あっと。
それは困る。
というか、考えもしてなかった。

それに。
その。
レイの彼氏は。

「そ、それは、」

と私が言い掛けた時、お坊さんがやってくる。
レイはそそくさともといた場所に戻る。


私は取り残されて。

しかし、係りの人に促されて。
そこから移動して指定の場所に座る。


間もなくして。

読経が始まりました。


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