J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2004年04月28日(水)    開いたドアの向こうからレイの泣き声が聞こえて。

6. 個人的な話 (15)


車を止めるいなや、
レイと弟はすぐに入り口へ向かう。

しかし夜10時になろうとしていました。
病院の正門は閉まっており、
ふたりは駆け回って裏口を探して。
中に飛び込む。

私はいったん駐車場に車を止めて。


止めて、どうするんだ。
身内でもないのに。

だが、このまま帰るわけにもいかないだろう。


私は少しゆっくりめに病院に入り、レイのお母さんの病室を探す。


あった。
もう既にレイと弟は病室に入ったようだ。

さて、私はどうしたものか。

と考えるまもなく、たぶん、レイの父親か、男が出てきて。
開いたドアの向こうからレイの泣き声が聞こえて。

「すみません、もしや、レイちゃんのお父さん、ですね。
 えっと、レイちゃんの会社のもので、ここまで送ってきた者です。
 レイちゃんのお母さん、大丈夫ですか、?」

男は私の方を向き、少し頭を下げてから、
深い悲しみに包まれた表情をし、「たった今、」と言って、首を横に振りました。


ああ!
何ということだ!


レイの父は身内に連絡しなくてはと、急ぎ足で公衆電話に向かう。
私はその場に取り残されて。
呆然と立ち竦む。

だが、このままここにいるのも邪魔になろう。
レイに一声かけてここを去らないと。

しかし、どう言う。
何を話してやったらいい。

この哀しみの時に。


+++

誠に勝手ながら5月5日まで休筆いたします。
よろしくお願いいたします。


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