J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年04月23日(水)    ところが。友美さんは濡れていなかったのです。

J (2.結婚)

7. 初夜 (16)


酔った私はもう冷静さを失っていたのです、、、。

本能的な肉欲のみによって友美さんを扱っていたのです、、、。

肝心なときにこの私の行いは愚かというよりありませんでした、、、。



部屋に戻ると私は友美さんをふとんに寝かせました。
友美さんはぐったりと横になりました。

、、、「大丈夫?」
、、「うん、ゴメンネ、純一さん、

そう言葉を交わしながらも、
私は友美さんの浴衣を脱がせ抱き寄せている。

熱い友美さんの身体を肌に感じていよいよ私の肉欲は高まる。


、、、「トモミ、さん、」

私は彼女の名を呼びながら、
小さくもふくよかな胸にむしゃぶりつき、
重なった肌と肌、
股を広げさす私の腰と手、

、、、そして、

ああ、これでもう、

ことの前にする優しい愛撫もそこそこにいきなり!


猛る“私自身”を、
動物的な欲望のままに、

私は、、、。

私はやっと友美さんとひとつに、、、。

、、。



ところが。

友美さんは濡れていなかったのです。

当たり前のことですが。


私の“私自身”が彼女の入り口に差し入らんとしたその時に、
私は“彼女自身”が迎え入れる状況にないことを知りました。

そのことを知り、私は混乱しました。


どうして?

、、どうしたっていうの?

、、、せっかくひとつになれそうなのに!


・・

今思い起こせばそんなことは判り切ったこと。
体調の悪い友美さんであるからこそそうなのに、
そして十分な愛撫もせずにいきなりではそうあって当然。


ですが酔った私にはそういう頭は働かなかったのです。


そして、、、私は友美さんを責めてしまうのです。

「なんだよ〜、せっかく、せっかく、××なのにぃ、どうしたんだよ!」



可哀想な友美さん、、、。



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