J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2003年03月16日(日)    そうだ、その時、、、。

J (2.結婚)

5. 新婚旅行 (3)


幼馴染のオトコが友美さんを呼び捨てで呼んだ。
友美さんが幼馴染のオトコを呼び捨てで呼んだ。
そのオトコは呼んでもいないのに私たちの結婚式の二次会に来た。

…事実。


そのオトコ、もしかしたら、
友美さんに結婚を5年待って欲しいと電話を掛けてきたあの男かもしれない。

…推測。


それだけのこと。
それだけならどうということはない。
確かにそれだけならどうということはない、オレがどうかしていただけ。

呼び捨てで呼んだこともない友美さんを呼び捨てにされて、
目の前で妙に馴れ馴れしくされて、
そのことに対してオレは妬きもちを妬いた。
それだけのこと。

アルコールが私の平常な判断を狂わせて、
普通に考えれば気にすることもない程度のことを異常に大きく考えて、
それが心の中で増幅して極端なジェラシーとなって表れた、、、。
それだけのこと。


オレは異常だった。
取るに足らないことにジェラシーを覚えた。

オレは異常だった。
あの奇妙な行動は何だ!

オレは吐いてまで一気呑みで奴に勝とうとした。

一気呑み!?
いい年こいて、アホやんか、、、!


しかし。

その根底にあったのが、
取るに足らないことに対する取るに足らないジェラシーだった。


それだけのこと。
それだけのこと。


ん?、、、。



それだけではなかった、、、!



その時、

そうだ、その時、、、。

友美さんは、私を、見て、いなかった、、、。

友美さんは、あのオトコ、長谷部健二を、見て、いた、、、。


何で?

 ・・

そこまで考えて、私の胸はギュウンと潰れそうになりました。

私は堪らず、「トモミさん!」と大きな声で友美さんを呼びました。


友美さんは台所から茶の間に顔を出し、ビックリしたように言いました。

「どうしたの?、純一さん、」


 
・・友美さんは呼べばすぐにそこにいました、、、。



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