J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2002年12月26日(木)    当時私は30歳、レイは18歳、でした。

J (1.新入社員)

6. 初めてふたりで飲んだ夜 (2)


私の仕事については何度か触れましたが、
その頃の私は中規模の輸入商社に勤めており、
営業部で新規事業を立ち上げたばかりでした。

そしてレイは私の部下として配属された新入社員、です。
(セクションの構成についてはこちらを参照下さい)


イタリアの小さな商社と契約をし服飾品を輸入し販売をする、
それが新規事業の主たる仕事でした。

当時はまだ始まったばかりですので、取り扱い金額も少なく、
ただ前へ前へと販売先の開拓に走る毎日でした。

細かい仕事が多かった、
だから毎晩遅くまでかかって出荷の段取りをしていた、
そんな日常でした。

何年かするうちに事業が軌道に乗り、
百貨店への出店をするようにまでなるのですが、
当時は小売店への卸しが主体でしたので。

今でいう“直輸入”というような、そんな事業形態のハシリ、
そんなように考えていただいたらよいかと思います。


が、仕事のことについては、これ以上詳しくは書かないで進めます。
この話は、私とレイとの恋愛についての物語ですので。



私はレイを私の不在中の窓口として客先に紹介するために、
9月より私が外出するたびに同行させるようにしました。


私とレイ、
当時私は30歳、レイは18歳、でした。

ずいぶんと歳の離れた二人です。

見た感じ、オジさんと娘、でしょうか。


私自身、レイについての見方は、そういう見方をしていました。

まだまだ幼いな、この子は、、、

そんな風に考えていました。


ただし、夏季研修以来、ふとした仕草に彼女の女性を認め、
ドキッとすることも多くなってきていましたが。



その夜は遠方に訪問したため、帰社時間が随分と遅くなった、、、

そんな夜でした。



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