水辺が恋しい。 精神的に参ってくると、 俺がもし水辺のあの町で暮らしてたら、 どんな人生を送ってたのかなぁって考えて、 しばし逃避の旅に出る(笑。
多分、俺にとって水辺のあの町が桃源郷的な雰囲気を持っているのは、 恐らくその時がパパンもママンも最高に幸せだったんじゃねぇか、 って勝手に思ってるからかもしれない(笑。 好きな仕事して好きな人と一緒んなって、 そんで子供も生まれて…年も25と23だっけ? 結局パパンは15の時の約束を守って、 10年経って妻子引き連れて実家に帰って家業を継いだが、 それでも好きな話をするときはとても楽しそうで。 んでそれを傍で見てるママンも楽しそうで、 それをうんうんって聞いてる俺は、 半分も意味わかっちゃねぇのに、 なんかそれが凄くキラキラしたいいものだ、 っていう勝手なイメージでもって、 まるで絵本か何かを読んでもらってるような気分だった。 よく考えれば小学校上がったくれぇのガキに、 抵抗がどうとか電流がどうとか言った所で、 天才でもねぇ限り理解しようもないんだけど(笑。 それでもパパンはとても楽しそうにその話をした。 俺がカメラをバラして遊んだ時も、 技術の授業でスタンド作ってきた時も、 パパンはとても楽しそうにしていた。 自分の好きなことを教えもしないのに子供がしてる、 っていうのはすっげー嬉しいことなんじゃねぇかなって思う。
小学校の時学芸会で王子様をやることになって、 帽子がねぇっつって父方のじいちゃんに帽子を借りた。 狩人さん的な帽子。 その時のじいちゃんの顔ったらねぇよ(笑。
俺が高校で文芸部に入って小説らしきものを書いて、 母方のばあちゃんがそれを読んですげぇ嬉しそうにしていた。 音読までしやがる(恥。 聞いたら自分も小説家になりたいと思ってた頃があったんだって。 それで孫も同じ様に小説書いてるって解って、 すごく嬉しかったんだって。
俺がアホみたいに日本史に嵌った時には、 母方のじいちゃんと父方のばあちゃんがそれぞれ嬉しがった。 二人とも歴史が大好きだった。 当時は俺も結構マニアックな歴史好きだったが、 それでもじいちゃんとばあちゃんには敵わなかった。 とんでもねぇ。
そうやって過去を辿って、 あの記憶にもない水辺の町へ思いをはせて、 俺はこの人たちの血を貰ってんだって自覚して、 すっげー愛されて育ってきたんだって思って、 それですごい申し訳なくなって泣きたくなる。
海が見てぇなー。
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