DIARY
更新履歴も併せて記録。

2002年11月17日(日) アイ誕記念。


「やっと二つ違いだ」

アイジは言った。
するとキリトは指を折って、
「3ヶ月だけな」
嘲笑に近い、微笑。
それを受けてアイジも、
「毎年言ってる」
そう、笑った。


和やかな。
それは、晴れた晩秋の昼下がり。
つけっぱなしのTVがBGM。


「もういい年だなぁ・・・いい加減親も煩いだろ」
「んー・・・でも俺、次男だし」
「あぁ、そうか」
呟いた声に、アイジの顔はほんの少し曇る。
けれどそれは一瞬のこととして過ぎ、
「っていうか、キリトの方が煩いんじゃないの?」
問い返した。
キリトはやはりほんの少しだけ眉を寄せて。
けれどそれもまた一瞬のこととして過ぎ。

「・・・どうだろうな?」

とだけ、答えた。


カーペットの上、二人きり。
ソファに寄りかかり、何気なく指を絡めた。
決して辿りつけない未来が、横たわる。


「あー・・・でも俺もそのうち結婚とかするのかな」
アイジの台詞に、つい指が解けそうになる。
だから。
誤魔化すように小さく笑って、
「するんじゃねぇの?案外すぐだったりしてな」
なんて言ってやる。
そしたら。
アイジはその指先に俄かに力を込めて、
「それ、嫌味のつもり?」
どこか、怒ったような声音。
キリトは急に所在無くなって、そっぽを向くと、
「別に?」
言って、サイドテーブルの煙草を引き寄せた。
と。
鳴り出した、アイジの携帯。
「もしもしー・・・?」


くゆる紫煙。
まだ、指は解けない。


「え、マジで?うん・・・うん。有難う!超嬉しいー」
「・・・」
「あー・・・うん、解った。行くー。7時ね。オッケー」


二本目の煙草に、火をつけた。
半分の長さになった頃、アイジが携帯を置く。
つい。
指を、繋ぎなおした。


「淋しがり」
「うっさい」


横たわった未来に、負けそうになる。
例えば奇麗事なんかを並べてみたりしても、結局。


泣くのは、目に見えてる。


「誕生日パーティーやるって。7時から」
「ふーん?」
そっけなく返事をしながら、キリトはつい時計を見る。
その横顔に、アイジは、
「あと・・・3時間あるね」
告げて、繋いだ手を引き寄せた。
キリトはあえて、
「・・・だから?」
問い返してやる。
アイジはしかし、笑顔を崩さないままで、
「プレゼント、先に貰っておかないと」
キリトは俄かに考え込むような仕草をしてから、
「・・・ねぇぞ、そんなもん」
と、含み笑い。
「うっそ。毎年貰ってる」
覗き込んできたアイジの顔は、やはり笑っていて。
キリトはただ、
「ばーか」
とだけ言って、目を閉じた。


望まれる未来は。
今年もまた、保留。





おわり。


*

時間が出来たらちゃんとアプします。
・・・多分(えー!?







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