DIARY
更新履歴も併せて記録。

2002年04月03日(水) 徒然。

春の色は、何か全ての色彩が曖昧で。
靄が掛かったような景色が、少し憂鬱。
柔らか過ぎる日の光。
目の覚める程の鮮やかさが、どこか恋しいと感じる。



そんな、暖かな午後。



電波越しに届いた何気ない言葉に。
少しだけ救われて、また少しだけ憂鬱になる。
苛立ちは押さえ切れずにまた、爪痕を残す。


あぁそうか。
何も変わってなんて、ないんだ。
あの頃と。


少しは大人になったかと、思ってた。
でも直ぐに欺瞞だと気付かされる。
泣き喚いてしまえたら、どんなに楽だろうとほんの少し思い。
けれど直ぐに諦めた。
高慢で潔癖な自分は、それを良しとはせず。
ただ。

泣くのは、違うと思った。



めまぐるしく変わった景色の中で。
変われたと思った自分は、結局どこにも居なくて。
ただ変わってしまったあの人を、密やかに追いかけていただけで。
届かないと思いながら。
追いつけないと思いながら。
並んで歩ける、そんな日に思いを馳せて。
諦めの悪い自分を誤魔化していたに過ぎない。
演じていたに過ぎない。


けれど。
もう。
疲れてしまったよ。


眩し過ぎるあの人に、目を細めて。
届かない指先を握り締める。
掴めそうな何かが、ほんの少しだけ触れて。
それでもまた、霞んだ曖昧な景色に溶けてしまって。
生まれた幻想を振り解く程の決意すらなく、また手を伸ばし。
手を、伸ばし。
そしてまた、静かにその手を下ろした。


怖くて。
怯えているよ、今も。


触れた指先を振り解かれる。
そんな過去の亡霊に、取り憑かれる。




消えたはずの爪痕が、見えた。




そんな、暖かな午後。




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